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わくわく、どきどき、台風の目。

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立場変わって人命救助?

 仙台に行くと必ずお邪魔するお宅がもう一軒ある。それは当ブログ「津軽の下見 8.車いすの冒険家」にも紹介したY君の自宅だ。7月1日の朝、青森から電話した。
Y「ああ、今日ねぇ。読まなくなったウチの本を処分するんですよ。まあ“まだ読むだろう”と“もう読まないだろう”とに分けてね。すると読まない本が700冊くらい出たので処分しようと思って。。。。そうすれば我が家も少しは広くなるかなぁと・・・」
 Y君は冒険家でありながら読書家だ。
Y「夕方までには終わっているだろうから夜にはどうぞ、どうぞ」
ということでお邪魔することにした。
 仙台名物、牛タン弁当を食べながら一杯飲み、津軽やドーバーの話、彼の冒険談を聞く。それは私の楽しみでもある。
 ビールと酒を買ってY君宅へ伺うと、
Y「いやぁ、700冊処分したら少しは広くなると思ったけど、ちっとも変わらないのでビックリした」
という話から始まった。
私「いやぁ今日は青森から来たんだけど、その前は函館に居て、その漁師さんが津軽海峡(汐首:北海道⇒大間:青森)をカヤックで横断する人の伴走をしてさ。その人は北海道の北端から九州の南端まで歩いて、海はカヤックで渡って、スゴイ人がいたよ。その時、青森から山口まで本州を車イスで縦断したY君を思い出してさ。実際は会えなかったんだけど、“こういう人は居るんだなぁ”と思った」
と、当ブログ「スゴイ奴がいたもんだ!」に書いた内容を話した。
 そんな会話の中で、最も印象的だった話を紹介しよう。それはY君の車イスによる本州縦断中の出来事だった。

Y「あれは、もうすぐ京都に入るという時だったかな。野宿したんですよ。まあ車イスの私にとっちゃ、バリアフリーの無い民宿より野宿の方が楽だし・・・」
私「フン、フン」
Y「するとね。“何しているんですか?”と聞いてきた男性が現れて、まあ私にとっちゃ“またか”と思ったんですよ。だって“青森から山口まで本州を車イスで縦断している”なんて言うと、必ず“どうですか?”とか訊かれて話が本州縦断の話で質問攻めになっちゃう」
私「わかる、わかる。私も“遠泳をやっている”というと質問責めで話が一方的になっちゃう」
Y「そうそう。それで“またか”と思ったから、“車イスで本州を縦断中で、今日はここに泊まります。で、あなたは?”って、聞かれる前に聞いてやったんですよ」
私「なるほど・・・」
Y「そしたらね。その男性が“私はこれから自殺しに行くんです”って言うからビックリ!!」
私「エエエエエエエエエエーーーーーーー!!!!!」
Y「それから話が聞く方と話す方が逆転して私が質問責めをした。“宜しかったらどんな理由で自殺する気になったか聞かせてもらえませんか?”と」
私「ウン、ウン」
Y「するとね、会社の失敗で自分が追い込まれて四方八方塞がりになり、もう生きていくことが出来なくなったので自殺するんだと・・・・」
私「会社の失敗? その男性の失敗ではないんだよね?」
Y「そうそう、まあ会社の失敗に自分も加担しているからと、その責任感からだと思うけれど、“少なくとも以前、私は銀行員でして、その辺の法律の少しは知っています。ちょっと問題を整理して解決してみましょう”と言ったんだ」
 そう、Y君はまっとうな銀行員だった。その辺の法律問題や障害者問題に関しては弁護士と対で渡り合えるほど詳しい。それでもY君曰く「銀行員を辞めて冒険家になったのは私の影響だ」と。。。。。
私「それから」
Y「まず共同経営だろうと会社の失敗にあなたが責任を負う必要は無いこと。またその会社が有限会社など、公的に認められた会社ならば、その会社にも責任が無いこと。それらを説明して“弁護士に相談した方が良い”とアドバイスしたんだ」
私「さすがだね。それでその男性は自殺を止めたの?」
Y「ウン、分かれる時に“自殺は止めた”と言っていた。それで京都の三条橋で会う約束をしたんだ」
私「そりゃ難しいなぁ~・・・」
Y「嬉しいねぇ~。“難しい”とすぐにわかる人に会ったのは初めてだよ。そう、天気もあるし、身体の調子もあるし、おまけに私の場合は車イスの調子もある。筋書きのないドラマだから“いつ”、“何処で”と聞かれるのが一番困る」
私「わかる! (遠泳で)よく新聞記者に“何時に何処へ到着しますか?”と聞かれ、“そんなのこっちだってわからない”と答えている。新聞記者でさえこういった企画の特徴を分かっていない」
Y「そうそう、それでも三条大橋を渡ったつもりではいるんけど、会えなかったな。もしかしたら私の渡った橋が三条大橋じゃなかったかもしれないし。。。。」
私「なるほどねぇ」

 こんな話で盛り上がって、夜はどんどんふけていく。。。。電車が無くならないうちに、仙台のホテルへと私は帰った。

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