無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • メモ

人気ブログランキング

  • 人気ブログランキング
    人気ブログランキングへ

わくわく、どきどき、台風の目。

« シリーズ「人と決まり」 4.海上保安部(監視船) | トップページ | シリーズ「人と決まり」 6.裁判員制度(死刑は反対) »

シリーズ「人と決まり」 5.シーマンシップ(太平洋一人ぼっち)

 これは堀江謙一さんの1962年5月から約3ヶ月かけて、小型ヨット“マーメイド号”による太平洋単独横断航海(兵庫県西宮⇒サンフランシスコ)成功させた話から始めよう。
 当時、「小型ヨットで太平洋単独横断航海など出来ない」と言われた。まあこれはおそらく今の日本人にもある“目の上の瘤(たんこぶ)”とか“出る杭は打たれる”のように、排他的精神の一部のように感ずる。どうして先進諸外国のように「成功させろ!」とか「航海を楽しめ!」と、後押しする言葉を言えないのだろう。日本の「触らぬ神に祟りなし」が無関心を生み、「最先端を行こう」という意気込みに水を掛ける。
 当時、ヨットによる出国が認められなかったため“密出国”になった。もちろんパスポートもアメリカ入国のためのビザも持たぬ“不法出国”である。
 捜索に出た海上保安部も、マスコミ取材に対して「仮にアメリカまで辿り着いたとしても、堀江君はすぐに身柄を拘束され日本へ強制送還されるだろう」とコメントした。
 日本のマスコミもこぞって「無謀」とか「迷惑行為」と堀江青年の行為を非難した。
 そうとは知らぬ堀江青年、一人太平洋を航海する。ちなみに“風”が頼りのヨットは「無風」が荒れた海より恐ろしいそうである。
 ちなみに海の男たちには「シーマンシップ」と呼ばれる精神がある。これは洋上で困った船舶を発見した時は“お互いに助け合おう”という精神だ。したがって太平洋洋上で小さなヨットが浮いているのを見れば、何事かと視に行く。
大型船「どうした? 大丈夫か?」
堀江「大丈夫。今、ヨットによる太平洋単独横断に挑戦しているんだ」
大型船「そうか。無事の航海を祈る」
 こうして大型船は無線で堀江青年の行為を周囲の船舶に打電する。
 他の大型船もマーメイド号を見れば無事を確認し、それを打電する。
 結局はこうした行為、シーマンシップがアメリカ合衆国にマーメイド号の現在置、堀江青年の無事を知らせることになった。
 マーメイド号がサンフランシスコの金門橋を眼の前にした時、堀江青年は自らの行為、不法出国を心配したそうである。『入国できるのだろうか』と。しかし遠い日本から一人で太平洋を横断してきた行為に、アメリカ人は喝采で歓迎した。
 当時のサンフランシスコ市長が「コロンブスもパスポートは省略した」と、尊敬の念をもって名誉市民として受け入れ、「一ヶ月間の米国滞在を認める」となった。
 これが大きく報道されたところ、日本国内のマスコミ及び国民の論調も手のひらを返すように堀江青年の偉業を称えるものに変化した。
 この辺がポリシーの無い日本人精神を見るような思いをする私だが、皆さんはどう思われるだろう。
 帰国した堀江青年は密出国について当局の事情聴取を受けたが、結果、起訴猶予となった。

 決まりが優先か、人の行為が優先か、日本では“決まり優先”のように感ずる。典型的なモノがJRの新幹線。まずは駅で切符(乗車券、特急券)を購入し、改札口で切符の検査(改札)がある。続いて新幹線の改札口で再び検査(改札)。新幹線の中で検札。目的の新幹線駅で改札。目的の駅で改札。合計5回も検査するのだ。これほど旅客を信用していないシステムは無い。
 JRに文句を言うと決まって「決まりですから」との返事。このことについて怒っているのは私だけではないと聞いている。
 スポーツでも学業でも優秀な人は日本にもたくさんいると思う。しかし最先端を行こうと思うと途端に“決まり”という足かせをかせられる。決まりの先に行く環境がないからだ。
 実際、小学校でも評価しにくい道徳の時間は評価しやすい国語、算数、理科、社会などに押されて少なくなっている。つまり善悪の教育が不足した状態で社会に出てくる。挙句の果て、自らの判断がしづらく、決まりに委ねることになる。だが「悪法も法」であるように、決まりがすべて“善”とは限らない。
 したがって決まりの先に行こうと思う者は、育む環境のある海外へ行ってしまう。
 やはり日本の歴史や文化に問題があるのだろうか。

« シリーズ「人と決まり」 4.海上保安部(監視船) | トップページ | シリーズ「人と決まり」 6.裁判員制度(死刑は反対) »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191997/60936648

この記事へのトラックバック一覧です: シリーズ「人と決まり」 5.シーマンシップ(太平洋一人ぼっち):

« シリーズ「人と決まり」 4.海上保安部(監視船) | トップページ | シリーズ「人と決まり」 6.裁判員制度(死刑は反対) »

北海道函館の潮汐

ウェブページ

2016年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

BV

  • BV