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離岸流

 海岸で“リーフカレント”とか“リップカレント”ってご存知ですか? どちらも岸から沖に向かって流れる「離岸流」のことを言います。「名前くらいは聞いたことがある」とおっしゃる方も「いや、聞いたこともないなぁ」とおっしゃる方も、今日は離岸流について語りたくなりました。ちょっとばかり耳を傾けてください。

東映 荒磯に波

 これは東映映画のオープニングに上映される波のシーンで、おそらく一度はご覧になったことがあると思います。さて、波が“ザバ~~ン”と岩に当たってシーンは終わってしまいますが、その後どうなったでしょう?
 ご存知のように波には「寄せる波」と「引く波」とがあります。ところがこの東映映画のように「打ち寄せる波」はありますが、「打ち引く波」なんて言うのは聞いたこともありません。つまり寄せる波は岩の上でも“ザバ~~ン”と当たって行きますが、引く波は岩と岩の間を“ザザザザザァ~~”と通って沖へ逃げて行きます。寄せる波のように岩に当たって上を通過するということはありません。
 ですが、普通、寄せる波と引く波は水の分量が変わりません。ですから岩と岩の間では寄せる波よりも引く波の方が岩の上を通過しない分だけ強い流れが生まれるわけです。これが離岸流です。
 昔、鹿児島県の屋久島から種子島までトラジオンの子どもたちと泳いだことがありまして、ゴール直前、種子島の岸近くがこの東映映画のようなビーチでした。もちろん波に乗ってダッシュで岩場の間を入って行くのですが、離岸流で押し戻されてしまうのです。そこで、引き波の時に押し戻されないように私は片手で岩につかまり、反対の手で子どもの手を掴んで、寄せ波が来るタイミングに合わせて子どもを岸の方へ投げて行きました。
 もちろん投げられた子どもはダッシュで岸に向かって泳ぎますから岩場の向こうへ行くことが出来ます。何とか子ども全員を投げ終わって無事に岩場を越したのですが、いざ自分が中に入ろうとすると上手く行きません。誰も私を投げてくれないからです。しばらく寄せる波に乗って中に入ろうとするのですが、すぐに引く波によって元に戻されてしまいます。それを何回か繰り返しているうちに、「ああ、遭難するってこんな状態なんだろうなぁ~」と思ったものです。
 結局は岩につかまって引く波をこらえ、寄せる波に乗ってダッシュでようやく私も岩場の向こうに泳ぎ入ることが出来ました。
 まあここでは離岸流を“岩場”というわかりやすいシチュエーションで説明しましたが、実は海水浴場のような平坦な浜でも離岸流は生まれます。それはむしろ“岩”のようなわかりやすい波の通過の障害があると良いのですが、海面上では何も無いのでわかりにくいのです。
 しかしよくよく観察していると、横一列に並んでやって来る波の所々に波の低い部分があります。そして時折その部分は波が崩れることもなく、波が他より低い部分があります。そこが離岸流の生まれているところです。

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波の泡が沖に出ている部分が離岸流です。

 上手なサーファーなど、簡単に沖に出たい人はこの離岸流に乗って行きます。しかし子どもなど海水浴客はそのまま沖に持って行かれてしまうので、注意しなければなりません。
 詳細は「海上保安庁海洋情報部」の“離岸流”のホームページや、次の動画をご覧ください。

離岸流

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