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« 7月24日 ロジャーの津軽海峡 1-way solo swim (青→北)本番です! | トップページ | 2013年8月10日 NYC マンハッタン島一周リレースイム »

2007年8月10日 キンちゃんのドーバー 2-way solo swim (E→F→E)

<データ>

 詳細はこちらをご覧ください。

<記録>

  • 場所・方法:ドーバー・2-way solo swim (英⇒仏⇒英)
  • 出発時間:09:30
  • 出発地点:Shakespeare's Cliff
  • 到着時間:23:24
  • 到着地点:Wissant
  • 記録:13時間54分
  • 公認:CS&PF
  • 船名:Suva
  • パイロット:Neil Streeter
  • コメント:当初8月6日に泳ぐ予定だったが、天候の悪化が見込まれるため10日に変更した。
     実際10日も天候が悪く、この日に泳いだスイマーでフランスまでたどり着いたのはキンちゃんだけだった。
     キンちゃんはフランスまで泳ぐ途中、大腿部痛を訴えたため、1-wayで終えることにした。

P8100202
スタートしました!

イギリス時間8月10日、09:30、ドーバーのシェイクスピアビーチよりキンちゃんの2-wayがスタートしました。

P8110232
1-wayで終わりにしました。

キンちゃんが13時間54分でフランスに到着しました。
しかし大退部痛のため、2-wayは断念しました。

 報告は当ブログ

をご覧ください。

 特に「Vol.04(最終回)」の「今年を振り返って」は必見です。

 当ブログ「名言」より

 8月11日土曜日。朝は寝坊してゆっくりの朝食。それでも「11時までにビーチに行くよ! 栄養補給の手伝いしなくちゃ!」と、キンちゃんの心はすでにビーチで練習するスイマーのためのボランティアになっている。ビーチに着くや否やバリーがやっている栄養補給を隣から手伝った。「靴と靴下濡れちゃった。干しといて!」と、日本風にビニールシートをビーチに敷いて荷物を置く作業をしている私の所に飛んで来てビーチサンダルに履き替えながらそう言うと、すぐさま一目散に波打ち際まで走って戻って行った。靴のまま波打ち際まで行けば波が足に掛かる可能性は限り無く高くなると言うのに、目の前の自分のやりたい気持ちが身体のコントロール機能を失わせてしまっている。まるで子供だ。
 ビーチではキンちゃんの1-wayの成功を知っている人たちが「ウェルダーン!」とキンちゃんを抱き締める。キンちゃんは抱き締められることと栄養補給の手伝いとを忙しそうに同時進行でこなしていた。こちらの方はフリーダが私を呼び、「昨日の詳細を話せ。」と言う。しかしキンちゃんのパイロット、ニールとフリーダは親子関係なので、ほとんどの詳細は知っているのだ。フリーダの知りたがっていることは、何故キンちゃんの足が痛くなるかの原因である。「原因は不明なのだ。」と話すと、涙を浮かべながら悔しがっていた。それを見た私の方がビックリしてしまった。そしてフリーダは言った「ミユキを日本人初の2-way成功者にさせよう!」と。
 それから今日はずっと私の方はフリーダに会えば「日本の大将として、云々…。」と、お説教ばかり食らっていたのである。

P8120249
ドーバーの大将フリーダ(左)

 キンちゃんの昨日は水温17℃前後だが、気温は15℃前後と寒い日だった。空は雲で覆われ、風も吹いている。いつもなら多少寒くとも平気で船の窓や扉を開けっ放しにする船のクルーたちも、さすがに今回は窓も扉も閉め切って全員キャビンの中に入っていた。外に出ているのはコートを着込んだ私だけである。
 公式ではスタートが9時30分になっている。泳ぎ出して1時間もすると波は2mに成長し、2時間後には2m以上になり、時折3mの波が伴走船「スバ」を大きく揺らした。とにかく何かに掴まっていないと船の壁に叩き付けられるか、落水するかのいずれかである。それでも幸いなことに平均5〜6m/secの風は追い風で、平均波高2.5mの波も追い波だった。この風波によってキンちゃんはグングン進んだ。
 少し前にスタートしたスイマーがいる。それを追い越した。別に競泳ではないのだが、追い越すのは嬉しいし、追い越されるのは悔しい。つい20mくらい近くで抜かして行ったので、相手のスイマーもよく見える。この波高で相当難儀をしているようであった。

P8100204
ほぼ同時にスタートしたスイマーがすぐ側に!

 比較的キンちゃんはラフウォーターを得意としている。何と言っても「嵐を呼ぶ女」なのだ。増してや追い波なら喜んで泳ぐだろう。
 また、少し遠いがあきらかにドーバー泳に挑戦している船が視覚にあった。しかしその船も直に後方へと遠のいて行った。
 比較的「ラフウォーターが好きだ」と言ってもフラットな水面に比べれば体力の消耗は激しい。また肩が痛くなるのではないかとも心配した。同時に雲で覆われた空は陽の光をシャットアウトしている。陽の光は低水温を泳ぐスイマーにとって身体を暖めるための歓迎すべき友達なのだ。一番の心配は夜間泳で陽の光の断絶だった。大退部痛が出やすくなる。しかし今回は昼間から大退部痛の心配をしなければならなかった。
 そのうちに追い越されたスイマーはこの波高に耐えられなくなったのか、姿を消して行った。また遠くに見えたスイマーも直に姿を消した。クルーに聞くと、「今日は4名のスイマーがチャレンジしていて、まだ続けているのはキンちゃんだけ」ということだった。クルーの全員はキンちゃんが小さな身体で大波の中を力泳する姿を見て「ミユキは大変ストロングだ!」と感心していた。「ミユキにとって、1-wayはすでに簡単か!?」とニールが言うほど順調だった。
 そんな折り、モーゼではないが、「空」という空間が大きく二つに割れた。ドーバー海峡に縦断して雲の切れ目が出来て青空が広がり始めたのだ。イギリスは晴れてホワイトクリフが輝きを増した。そしてその雲と青空の境線は、イギリスからフランスに向かってドーバー海峡を横断しているのである。「早くここまで来ないかなぁ〜…」と、待ち侘びる気持ちは子供に帰っていたかも知れない。

P8100218
空を二分したモーゼの雲

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モーゼの雲の下へ向かうキンちゃん

 「イシイ!」と操舵席にニールが呼んだ。彼は私に海図を見せて、「今回はとても良い! 前回に比べて速いしコースも良い。2-way泳ぐなら…。」と、すでに帰りのコースまで考慮している。しかし「ありがとう。」と返事をしながらも、顔は笑えなかった。何故ならキンちゃんの泳ぎがそろそろ大退部痛の泳ぎになっていたからであった。
 モーゼの空の割れ目の境線はようやく我々の上空を通過し、青空が広がった。待ちに待った歓迎すべき友達、「陽の光」が差し込み始めたのだ。ところがすでに午後4時を充分に過ぎ、友達であった陽の光はキンちゃんの大退部痛を取るまでの力は失っていた。そして海は、モーゼの境線の通過後、徐々に穏やかになり、フラットな、誰もが泳ぎやすい波高1.5m未満、風速4m前後の穏やかな海になったのである。しかも前回10時間で来たグリネ岬の正面は、今回8時間で到達していたのであった。クルーの誰もが2wayを確信した。さすがに私も「2-wayは無理かもしれないが、1-wayの到着は12時間を切るだろう。」と思った。それほどグリネ岬は目の前に迫っていたのだ。

P8100221
それでも力泳は続く

P8110226
同じく2-wayを目指すスイマー、マイク(イギリス)が伴泳する。(30分)

 ところがドーバーの神様は「甘いな…!」と言わんばかりにキンちゃんの大退部痛を悪化させ、グリネ岬の前の潮を速く流し始めたのである。
 ちなみに去年友達になったインド人女性ソロスイマー、レシミが今年もドーバーにやって来た。アキシャは彼女と知り合いのようで、嬉しそうに私たちのところに彼女を連れて来たのである。その彼女も泳ぎがかなり速い。

P8110240
インド人女性スイマー、レシミ(中央)と

 去年、彼女はドーバー泳を9時間でグリネ岬の前まで行った。ところが残り3マイルから逆潮になり、その残り3マイルを泳ぐのに3時間も掛かったと言う。まあ11時間代で彼女は成功したのだが、その話を湘南の主さんに話したら、「3マイル手前で3時間…、オレには耐えられるかな…。」と言っていたのを思い出していた。
 今、まさにキンちゃんがその状態なのだ。そこから流され始めてグリネ岬の南側に到達する予定が、どんどん流されて北側のヴィサンのビーチに到着するまで何と5時間以上も掛かったのである。
 キンちゃんの大退部痛は悪化傾向にあり、すでに午後10時を越し、辺りは暗くなっていた。「これでは帰りは無理だ…。」と諦めた。グリネ岬の正面は魔物が住んでいる。
 イギリス時間午後11時24分、フランスのヴィサンのビーチに到着してこの遠泳は終了した。記録は13時間54分だった。

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航海はしても後悔はしていないことを公開します。

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応援をありがとう!

 今日は「ドーバーレガッタ」が始まった。ビーチでは海上を使ったイベントが行われるので、スイマーの練習も正午で終了する。そんな折り、19時間近くで成功させたダミアンがビーチに来た。彼はキンちゃんが2-wayまで泳げなかったことを知り、「ドーバー泳はエベレスト登山に似ていると言われている。しかしドーバー泳の2-wayはエベレスト登山より遥かに難しい。」と言った。とても名言である。

P8090200
ダミアン(イギリス人)とキンちゃん

 ビーチのボランティアは午後3時で終了したが、しばらくはビーチで海のイベントを眺めていた。その時、フリーダから「今日の夜、7時からフーバーハウスでバーベキューをやるからいらっしゃい。」と言った。フーバーハウスとは協会のボランティアたちがよく使うレストラン&喫茶店で宿もやっている。我々の宿から100mくらいの近さにある。我々はこのバーベキューに参加した。そこで驚いたのはこの店主がすでにキンちゃんや私のことを知っていたことだ。ちょっとは有名かも知れない。そこでイギリス人スイマーたちとディナーを楽しんだ。しかしまだ疲れも残っていたので、我々は早めに退散した。

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フーバーハウスのオーナー(彼もチャネルスイマー)

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アリソンと(フーバーハウスにて)

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フーバーハウスにて

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フーバーハウスにて

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仲良くなったマギー(左:ドイツ)

 ちなみに本日はメキシコ人女性スイマーリレーチームが泳ぎ、何と女性リレーチーム2-wayでは18時間59分で世界記録を樹立した。また友達になったドイツ人ソロスイマー、マギーは、1-wayソロを11時間40分で木曜日に成功させていた。皆みんな、ウェルダーン!

P8120254
今期泳いだチャネルスイマーたち

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