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2002年8月3日 ドーバー海峡 1-way relay swim (E to F)

「チーム・奥澤」12時間03分 横断泳成功

  • 日付:2002年8月3日
  • 場所・方法:ドーバー・1-way リレー(英⇒仏)
  • 出発時間:06:57
  • 出発地点:Shakespeare's Cliff
  • 到着時間:19:00
  • 到着地点:Cap Blanc-Nez
  • 記録:12時間03分
  • 公認:CSA
  • 船名:Seafarer
  • パイロット:Chris Osmond
  • スイマー:泳ぐドクターO(オー)先生、湘南の主さん、キンちゃんら6名
  • コメント:キンちゃんはこのリレー泳で物足りなさを感じ、ソロスイムを決意する。
     しかしソロスイムでも1-wayではなく、いきなり2-wayを目指す。この辺が「キンちゃんらしい」ところ。

 このキンちゃんの報告は「2002年 ドーバー海峡横断泳手記」をご覧ください。

 ここでは主に湘南の主さんの報告「ドーバー海峡・リレー横断泳に挑戦」<今、ドーバー海峡を泳いでいますよ~~>より一部を抜粋して公開します。
 尚、この湘南の主さんの報告は素晴らしいので近いうちにそのすべてを公開することにします。

 

「8.今・ドーバーを泳いでいます」より

8月3日(土)

 午前4時起床。軽く朝食を済ませた。早く寝たのに何故か頭がぼんやり。やはり興奮して熟睡できていないようだった。
 昨夜、石井先生たちは22時過ぎに戻って来たそうで、小田切さんはソロ横断泳に見事に成功したとの事。14時間57分。良かった、本当におめでとう。自分の事のように嬉しく感じました。
 宿の前の階段で記念撮影をして、5時に出発。既に空は明るい。公園を横切ると大きなカモメが「グワー、ゲワー」と鳴きながら、じろじろ我々を眺めていました。
 ハーバーの入口で石井先生が荷物用台車を借りてきてくれたので、そこに荷物を載せ、ポンツーン(桟橋)をシーファラー号の停泊場所へ向かいます。
 まだ誰も来ていません。ほどなくパイロット、クルー、オブザーバーが見え、慌ただしく出航の準備を始めました。その間、我々はポンツーンに腰を下ろし、これから始まるドラマに思い思いの夢を見ているようで、みんな無口になっています。
 出航の準備が整い、各自の荷物を船に積み込みます。出発前に円陣を組み、最後の「気合入れ」のため、全員でエールの交換を行ないました。6時20分。ドーバー海峡横断に向け船が港を出ます。港内は鏡のように静かな海面でしたが、防波堤を出た途端、急に船は大きく左右、前後に揺れだしました。天候は薄曇り。ですがさほど寒くはありません。もっとも完全防寒装備ではありますが・・・
 防波堤沿いに船は進んで、スタート地点のシェークスピアビーチへと向かいます。防波堤の返し波で船が大きく揺れています。我々のそばをもう一隻の船が走っています。我々と同じドーバー海峡横断チャレンジ組の船のようでした。
 シェークスピアビーチへ降りる道路からの長い階段が見えてきました。昨日、小田切さんの応援のために降りてきた階段です。何故か懐かしく感じてしまいます。昨日見た光景同様に、船がゆっくりとビーチに近づき、船尾をビーチに向け停止しました。第一泳者の真鍋さんが船尾のステップから海に入り、ビーチに向かって泳ぎ出すと、ビーチに上がってスタートの合図を待っています。
 オブザーバーの「スタート」の合図と同時に、船の汽笛も鳴りました。午前6時57分。ついに我々のドーバー海峡横断のスタートが切られました。直ぐ右隣でもスタートした船が見えましたが、ソロか、リレーか分かりません。(後日、聞くところによるとイギリスのリレーチームと判明)
 うねりがあり、船が大きく揺れる中、アッという間にビーチから離れてしまいました。三角波で、真鍋さんはとても泳ぎ辛そうに見えます。港の入口が後方に見えてきました。空は相変わらずどんよりしています。波高は1m前後ですが、返し波の入った不規則な波が続いています。そろそろ自分の泳ぐ時間が近づいてきました。オブザーバーの「ファイブミニッツ!(交代5分前)」の合図で着ている物を脱ぎ、プールサイドコートをはおり、スタートの準備をします。「ワンミニッツ!」のコールでプールサイドコートを脱ぎ、船尾のステップへ移動。ゴーグルの点検をしてゴーサインを待ちます。
 「ゴー!」の合図で船の左側を泳いでいる真鍋さんを追い越します。これでCSAのルールに則った“交代”が終了です。
 今度は船尾から船の右側に周り泳ぎ出します。奥澤先生と私は泳ぐとき、呼吸が左呼吸なので選手交代のときに面倒なことになっています。
 「今、本当にドーバー海峡を泳いでいるんだ・・・。夢ではない」と、不思議な思いで泳いでいます。まるで夢を見ているような感じです。奥澤先生に誘われてから、「あれよ、あれよ」という間にドーバーへ来て、そして今、自分がドーバー海峡を確かに泳いでいる・・・。
 水温は港内で練習していたときと変わらないので、このままの水温なら何とか頑張れそうですが、何が起こるか分からないのが海での泳ぎ。透明度は良いのでしょうが、海底、周囲には何も見えません。色はブルーでとても綺麗な色をしています。
 データを記入している藤田さんが私を見ています。「デッキで皆さん何を話しているのだろうか?」
 石井先生がビデオカメラで撮影しているので、Vサインとキラキラ星でサインを送りました。先生の笑っている顔がよくわかります。
 「30分」の表示が出されました。魚でも見えれば退屈しのぎなるのですが、ストローク数を数えながら泳ぎます。未だ変則的な波があり、呼吸の度に何度か海水を飲まされました。水温が低い以外は、日本の海で泳いでいるのと変わりなく感じます。違うのはサポートの船が横にいて、船を見ながら泳ぐ。前を見ても目標がないので、一度も前を見ることはありませんでした。船からも離れることなく泳ぎ続けていられました。
 残り「5分」の表示。次の泳者、菱沼さんが準備をしている姿が確認できます。交代のタイミングが分からずそのまま泳ぎ続けていると、菱沼さんが私の横を通り過ぎて行ったので「無事交代完了」と思い、船尾に近づきステップに上がりました。
 「寒さは感じない。気温も高くなってきたのだろうか」とりあえず第1回目の泳ぎは終わりましたが、何故か「物足りなさ」を感じました。「もっと全力で泳げば良かったのかな?」 本来、自分の気持ちの中には、「ドーバー海峡は厳しい!!」との思いがあり、それが何事もなく、淡々と普段の練習と変わりなく泳げてしまったことによる不満かもしれません。
 次の泳ぎに備え、しっかりと防寒対策をして菱沼さんの応援をします。船に乗っているパイロット、クルーはTシャツ、短パン姿なのに、私はニットの帽子、手袋、プールサイドコートの重装備。船の中は何とも奇妙な風景になっています。菱沼さんが泳ぎながら大騒ぎをしています。どうやらクラゲの大群に遭遇したようです。いつも日本ではクラゲの大群の中で泳いでいるのに、騒いでいる姿がとても可笑しかった。マブチモーター全開で、毎分90回以上のピッチでドーバーの海を突き進んでいます。
 次は藤田さん。紅一点の参加。今回のメンバーの中では一番安定した泳ぎで、しかも寒さにも強いしスタミナも抜群の弾丸娘。彼女も自分の持ち時間を楽しみながら淡々と泳いでいます。
 奥澤先生の番になりました。緊張はされていない様子です。息継ぎが奥澤先生は私と同じ左オープンなので、船の右側をゆったりとしたストロークのマイペースで泳いでいます。先生も寒さには強いので心配なし。海面も非常に穏やかになり、又、天候も回復して暖かくなってきました。まるでプールで泳いでいるように穏やか。
 ドーバー海峡のハーフポイント(海峡中央部にあるブイ)が近づいて、「このまま順調に行けば、栗山さんの2回目のスイムは無くなるのでは」と冗談も飛び出す快調な泳ぎです。
 6番目の泳者、栗山さんは早々と水着姿になり、かなり緊張している様子で、寒さ対策のへそ絆創膏と足先絆創膏をしっかり貼って待機しています。交代の合図で泳ぎ出しましたが方向が分からなくなったのか、ドーバー(イギリス)の方向に泳ぎ始めてしまいました。みんなで大騒ぎして合図を送り方向転換させて、船の進行方向(フランス)に合わせて泳ぎ始めてくれました。
 船との距離を保つのが難しそうで、パイロットから注意を受けました。栗山さんの目が苦しそうに何か訴えているように見えます。後で聞いたら30分を過ぎた辺りから手足が痺れてとても辛かったそうです。泳ぎ終わった後もステップには上がれず、クルーに引きずり上げられていましたが、足が痙攣して動けなくなってしまったようです。キャビン上がっても震え収まらず、本当に辛そうで言葉も出ません。盛んにガタガタと震える手でホットドリンクを飲んでいました。温かいものを身体に入れ、少しは暖まったようで、ようやく口を開き、「これがドーバーか、厳しい」と一言。「出来ればこれで終わって、次は泳ぎたくない」と本音を漏らします。よほど辛かったのだろうと思いました。
 2巡目に突入。エースの真鍋さんはスタートの時、「一緒に出た船(イギリスチーム)に追いつくぞ!」と張り切って泳ぎ出しました。彼は船酔いをするのと極端な怖がり屋。泳いでいるときも船にピッタリくっついて離れません。船上から応援していても、「何を言っているのか」と直ぐ顔を上げて確認する始末。
 みんなの声援もただ「いいから飛ばせー!!」「飛ばせー!!」の応援コールだけです。その甲斐があったのか、先行する船が少し大きく見えてきたような感じがしました。
 2回目のスイムの時が私にも巡ってきました。泳いでいる私の眼にも、既にフランスは見えていましたが、何処に着くのか分かりませんので前を見ることは今回もありませんでした。しかし船上の皆さんが私の泳いでいるときに顔を出してくれないのが寂しい・・・。
 石井先生がまたビデオ撮影していたのでVサイン、キラキラ星で合図して答えました。「これでドーバー海峡を泳ぐのも終わりか」と思うと、何だかとても寂しい気分になってしまい、涙が出そうになってきました。
 海面は午前中と比べものにならないくらい穏やかで、アットいう間に1時間が過ぎてしまいました。
 1巡目の調子だと、「全員が2回は泳がないのではないか」と思っていましたが、反転した潮に流されて思うように距離が伸びなくなっています。この分だと真鍋さんまでは巡りそうな雰囲気となり、「やはりドーバー海峡だ。何が起こるか分からないな」と思いました。
 菱沼さんも泳いでいる最中に突然、「サポート船の前に大きな貨物船の通過を見てビックリした!!」と言ってクルーの人に話しています。しかし「これが最後か」と寂しく上がって来ました。
 藤田さんは石井先生にラノリンをたっぷり塗ってもらい、「楽しむしかない」と元気よく泳ぎ出して行きました。ラノリンは海水で冷やされると反応して白くなり、ワセリンより落ちにくいそうで長時間効果が持続するそうです。
 天気も良くなり、防寒用のコートが不要になるほど暖かくなってきました。奥澤先生の泳いでいるときにフランスの3マイルポイントを通過しました。あと少し。到着目標のフランス海岸は、「ヌーディスト・ビーチ」であるらしい・・・。
 俄然、応援も賑やかになり「飛ばせー!!」、「飛ばせー!!」の大合唱。オブザーバーに交渉して、全員でフランスに上陸、ゴールしても良いとお墨付きを戴くことに成功しました。しかしグリネ岬は遥か彼方の右前方に見えています。でも船は反対の左方向へ流れる潮にどんどん押されて、ヌーディスト・ビーチは遠のくばかり・・・。2回目の泳ぎを嫌っていた栗山さんも、フランスを目前に控え、気合を入れて泳いでいます。幸いにして風、波もなく、非常に穏やかな海となり、泳ぎやすい状況で、しかも暖かくてこの上ない好条件が揃ったドーバー海峡横断泳日和となりました。
 しかし、穏やかな海とは対照的に、潮の流れは意外と速いようで、ヌーディスト・ビーチはどんどん右方向に遠のき、代わって断崖絶壁が目の前に現れました。オブザーバーからは、「全員でのゴールは危険なので、最終泳者一人に限定」と断られてしまいました。
 栗山さんも自分の持ち時間を泳ぎ切りましたが、残念ながらフランスに到達出来ません。しかし今度は 元気に上がって来ました。
 再度、真鍋さんに交代。彼はドーバー海峡横断泳で一番美味しいところ、「スタートとフィニッシュ」を経験することが出来た幸せ者です。
 船は断崖絶壁から200~300mぐらい手前で停船。代わりにゴムボートが真鍋さんをサポートしてビーチに向かいます。船から見ると、「何処かに上陸する場所があるのか」と心配するくらい凄い断崖絶壁の場所へ着いてしまいました。肉眼ではよく見えませんが、どうやら大きな岩の上に立ち、「バンザイ」のポーズを取る真鍋さんの姿がかすかに確認できました。
 オブザーバーの、「ゴール!!」のサインが出て、思わず船に残っていたメンバーから「バンザーイ!!」「バンザーイ!!」の雄叫びが飛び出しました。周囲は未だ充分に明るい日差し。
 19時00分完泳。急に身体の力が抜けていくのが分かります。そして目標を達成した満足感が体中を満たしていきました。
 スタートの時、シェークスピアビーチで一緒にスタートして、先にゴールしたライバル、イギリスチームの船が側へ寄って来て、お互いに完泳成功のエールを交換。双方の船から喜びの雄叫びが飛び代わり、ひとしきり大騒ぎとなりました。
 真鍋さんを乗せたゴムボートが戻り、それを見て又みんなで「バンザーイ」コール。真鍋さんの満足そうな表情が印象的でした。
 帰りは、エンジン全開のフルスピードでドーバー港を目指して疾走します。船の中ではみんな無口になり、ドーバー海峡横断成功の思いにふけっているように見えました。緊張から解き放たれ、急に疲れが出てきて帰りの船の中ではうつらうつらしていました。
 ドーバーの港へ戻ったのが22時過ぎ。藤田さんから今日の横断をサポートしてくれたキャプテン、オブザーバー、クルーの方々へ、Tシャツなどのお土産を渡してお礼を言うと、今度はキャプテンのオズモンド氏から「CSA創立75周年記念」ということで、CSAの紋章を象った素焼きのプレートを一人に1枚ずつ戴きました。とても良い記念品になったので嬉しくなりました。

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