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春のスキーキャンプ2014 in 妙高(4/6)

4.お布団、掛けて上げようか?

 スキーでも水泳でも私のレッスンは休みがない。長距離を滑らせ、泳がせるのが私流。まあスキーの場合はリフトやゴンドラに乗っている間が“休み”だと思っているので滑っている途中、止まってあーだのこーだの講釈を述べることはない。増してや知的障害の子どもたちに理論など馬の耳に念仏。“習うより慣れろ”を主眼にとにかく滑らせる。
 まあそれが合っているのかどうかは別にして、とにかく子どもたちはボーゲンでもそこそこ滑ってくる。そこにS君の登場である。彼は身長180cm以上、体重100kg以上の巨漢である。相撲の新弟子検査は間違いなく合格するだろう。それにスキー場のトイレは小便器が小さいのか低いのか、まあ私にはさほど感じなかったのだが、S君が小便器の前に立った時のオチンチンの位置が小便器の上にある。つまりオシッコをすると小便器の上にかかってしまうのだ。もちろん「オチンチンを下に向けろ!」と怒鳴るのだが、私の足が短いのか???
 とにかくそんなS君が止まらずにスキーを滑ると、どうやらモモに疲れが出るようで、“失敗して転倒”ならまだしも、“止まってから倒れる”をやってくれる。まあズゥ~~~~っとボーゲンだし、彼の体重を支えた太腿が痛くなるのもわからないわけではない。しかし“お腹が邪魔して起き上がれない状態”になってしまうのだ。これが困る。
 S君は眼で「助けに来い」と言っている。しかし100kg以上もある巨漢、私だって助けに行きたくないし、とにかく自力で立ち上がって欲しい。
 それでもスキーの板が付いているので足が不自由な彼は板を外したがる。ところが斜面で板を外されたら履かせるのが困難なことは眼に見えている。そこで下から「板を外すなぁ! 板を(斜面に対し)横に向けて立てぇ!」と私が怒鳴る。するとちょっとは努力したフリを見せるのだがすぐに諦めてしまう。
 そんなこんなで私が下から怒鳴っていると、上から滑ってきた背格好からすると50歳くらいのご婦人(ゴーグルにハンカチを広げて挿んで顔に日除けをしているので顔は見えない)、あまりスキーが上手でもないのに「大丈夫? スキーの板を横にして立つのよ」とか教えてくれている。
 そのご婦人、身長は150cmくらい、体重は50kgくらい。S君の半分以下のようなご婦人にS君を助けられるわけがない。
 「すいません。その子は知恵遅れでワザと寝ているだけです。放っておいてください」と私が大声を出した。
 普段、スノーボードの若者たちがゲレンデのところ構わずに座っている姿を見て『邪魔だなぁ~』と思い渋い顔をしている私だが、この時ばかりはゲレンデが空いているし、『最近コンビニの前でも平気で座っている若者と変わらない・・・』と少しだけ気が楽になった。
 とにかくS君は疲れると“座る、寝る”を繰り返してくれた。大声で指示出しをするとまた助けに来てくれるといけないので、とにかく黙って彼の立ち上がるまで、スキーを履くまで見守ることにした。もちろんS君は眼で「助けに来い」のサインを盛んに出すが、この辺の忍耐力は彼らに鍛え上げられた私、待っているだけで絶対に助けにはいかない。
 しかし、あまり上手ではない若者のボーダー君がやって来て、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。おそらくかなり上からS君の寝ているところを確認していたのだろう。そして、側まで降りて来たのにまだ寝ているのだ。『怪我でもしているかもしれない』と思ったのだろう。『ボーダー君もまんざらではない』と思いつつ、「彼は知恵遅れでワザと寝ているだけです。大丈夫です」と気持ちの良いボーダー君に言った。
 いずれにせよS君は体重の増加に対して筋力の増加が追い付いていないように思える。プールの更衣室でも床にベタリと座って更衣する。それは体重の大きい子どもに多くみられる。S君の知的レベルを言語で言うと2歳くらいだろうか。出てくる単語の数は100もない。更にそれは聞き取りに難儀をする。慣れないと何を喋っているのかわからない。もちろん単語をつなげて文章にする(言語にする)などは出来ないが、欲求はストレートに出す。まあ“裏表がない”ということでもあるので、会話は難しいがある意味わかりやすい性格でもあるのだ。
 それにしても上手な人は風のように滑り去ってしまうので声をかけてくれる人はいない。しかし中級くらいの人はゲレンデの状態を確認しながら滑って来るので、寝ているS君に声をかけてくれる。
 いずれにせよ親だったら助けに行ってしまうだろう。可愛い子どもが雪上で寝ていて放って置かれることが耐えられない。しかし私の鍛えられた忍耐力は半端じゃない。子どもが立ち上がるまで待つなんて、いくらでもお付き合いが出来る。それどころか逆に「そんなに寝ていたら風邪ひいちゃうよ。お布団、掛けて上げようか?」と言ってやっているくらいだ。


妙高、赤倉観光リゾートスキー場とS君

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