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プール更衣室への提言(パート2)

 ドーバー海峡横断泳を試みる世界のスイマーがドーバーのビーチに集まる。そこにはそんなスイマーを支援するボランティアもたくさんいて、それはそれはうらやましい限りだ。そんな世界の腕自慢スイマーが集まるビーチでも、日本のビーチのような海の家は無い。つまりシャワー設備も更衣室も何も無い。あるのはただの海。

P8300173 どうしてもシャワー(お湯)を浴びたい人は持参する。(持参したキンちゃんだが、そんなことするのはキンちゃんくらい。。。その後、キンちゃんもやらなくなった。。。。。。)

P8300179 ビーチボランティアたち(右から、キンちゃん、バリー、ジェーン、アイリーン、フリーダ、エマ、シャンタル、シャンタルの彼氏)

 スイマーたちはビーチに集まると各々が大きいタオル一枚を使って器用に、男も女もそこで着替える。海に入る時も出た時も。。。。。つまりドーバー泳を試みるスイマーは「何処でも更衣室」が出来なければならない。これが必須条件だ。

P8190003 ドーバーのビーチで着替えるキンちゃん

P8300180 タオル一枚で起用に着替える

P8300181 この着替えている方、ドーバー泳では世界的に有名なケヴィン(Kevin Murphy:「チャネルキング(ドーバー泳の王)」と呼ばれ、34回泳いで男性では世界最多。ちなみにチャネルクィーンはアリソン(Alison Streeter)で43回泳ぎ、世界最多)。そんな有名人でも着替えるのは同じ。

(上記の写真はすべて2010年のモノ)

 キンちゃんと一緒にいて楽なのは、「何処でも更衣室」、「何処でもトイレ」が可能なことだ。もちろんそれは都会ではない。そのような施設が見当たらない自然界だけだが、、、、、、、、、、

 今回、言いたいことはかなり前にこのブログ「プール更衣室への提言」ですでに公開している。さらにその上乗せなのでちょっと書きづらい。そこでドーバーのビーチの着替え事情を書いたが、言いたいことは「性差がない」と言うことだ。そんなことを書こうと思ったのは、先日、東京都障害者総合スポーツセンター(以下“センター”と書く)である事件が起こったからだ。

 何回かこのブログにも書いているが、自閉症の子どもの多くは“こだわり”を持っている。この“こだわり”、「彼らが独自に作る“ルール”」と私は言い換えたい。そして多くの自閉症の子どもはこのルールを厳守したいのだ。逆を言えば「臨機応変性がない」となるが、それが“自閉症”という障害の特徴だと私は思っている。そしてそのルールの中にいることで、彼らは安心していられる。
 さらに彼らは“いい加減”を嫌う傾向がある。プールでも椅子が曲がって置いてあったり、ビート板が斜めになっていたりすると、それをいちいち直さないと気分が悪いようだ。つまり雑然とした状態より、幾何学的にきちんと並んでいることを好むようである。
 今回、登場するY君(25歳)もそんな“曲がったことが大嫌い”な自閉症の男の子だ。身長180cm、体重は何と150kgで、関取のような立派な体格を持っている。
 プールに来ると、貸し出し用に置いてあるビート板、約40枚を一枚一枚と洗い、綺麗に棚に乗せる。それを聞くと「良いじゃないか!」と思われる方も多いであろう。それは彼のルールが社会的に“問題無し”とされているからだ。これが、彼のルールが“社会的に問題有り”だったらどうだろう。「それは困る」に変わる。それが“性差”の問題だ。

 Y君はプールにある洗面台の排水口を塞ぐ丸い蓋。その蓋と洗面台を結ぶ細いチェーン。そのチェーンが蚊取り線香のように丸く“塒(とぐろ)”を巻いたように渦状になっていなければならないのだ。
 洗面台はプールにはもちろんのこと、トイレ、更衣室、指導員室にも設置してある。Y君はプールに来るとまずは男子更衣室、男子トイレ、プール、指導員室と回って女子トイレ、女子更衣室に侵入し、洗面台を確認してチェーンに塒を巻かせる。で、問題は女子トイレ、女子更衣室にも侵入することだ。
 女性スタッフが阻止しようとするが、彼の体格は一人や二人の女の子なんて問題なくブルドーザーのように押し退けて行ってしまう。それは男でも軟な男なんて関係ない。巨漢の体格で簡単に押し退けてしまう。
 Y君を弁護するに、彼の目的は「のぞき」ではない。あくまで洗面台と排水口の蓋を結ぶチェーンの確認と塒を巻かせるためだ。決して卑猥な思いを持ったモノではない。しかし猥褻(ワイセツ)目的ではないにしても、女子トイレ、女子更衣室に侵入することは社会的に問題なのだ。入室禁止は彼に理解できない。

 しかしこれって、「施設の問題ではないか」と私は思うのだ。
 センタープールを利用する障害者の男女比を私の独断と偏見、すなわち主観的に視ると、全体では2対1で男性の方が多い。さらに知的障害で絞ってみると、4対1程度で男性の方が圧倒的に多いのだ。もちろん2種(独りで通所し、更衣が出来る)ならまだ良いが、1種(通所、更衣に介護が必要)となるとどうしても介護者が必要になる。そしてほとんどの場合が「お母さんが連れて来る」というのが一般的。つまり“お母さんが息子を連れて来る”。ここに“性差”があるのだ。
 もちろん「家族更衣室」と呼んで性差のある場合の対応をしているが、その数は二組が限度。まったく足りていない。結果的にお母さんは心配しつつ、息子を男子更衣室へ一人で入室させる。そして入ることのできない更衣室の扉の前で、大声で怒鳴っているのだ。「早くしなさい!」と。。。。。。。。。

 ロッカールームの中に個室の更衣室を設ける。ロッカールームは男女分ける必要がないので誰にでも入れる。更衣室は個室なので性差のある介護人も問題なく入れる。つまり分け方を“男女に”ではなく“個々に”と分ける方法だ。
 昔、半年ほど私はドイツで暮らしていた。その時のドイツのプールは何処でも更衣室が個々になっていた。いつだったか、キンちゃんをミュンヘンにあるオリンピックプールに連れて行ったとき、隣同士の更衣室で着替えたのだが、キンちゃんは“キャッキャ、キャッキャ”と上機嫌で靴や靴下を私の更衣室へ投げてきた。もちろん私も投げ返してやったが、まったく違和感はなかった。

P7220041 ミュンヘンのオリンピックプール入口にて(2005年)

 ま、根っから明るい性格だし、何処でも更衣室、何処でもトイレの可能なキンちゃんだから出来うる“特技”かもしれないが、性差のある介護人が多いという現状を、施設側はもっと考えても良いのではないかと思う。

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