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時間

 ずいぶん前の話になるが、新聞のコラムに連載があって、それは某大学の教授によるもので、その中の「時間」というタイトルの興味深い記事を思い出しながら最近の思うことを紹介したい。
 その教授によると「動物の“一生”という時間の長さは心拍数に比例する」というものだった。逆に言うと「どの動物も心臓は一生の内でほぼ同心拍数(23億回)」だそうだ。例えばハツカネズミのような小型の動物は毎秒数回の心拍があり、大型のクジラとか像とかは3~4秒に1回の心拍である。まあ計算の早い人はして欲しいが、子どもの心拍数は大人より早いので、それを計算に加えるとなると難しい。だが、一目瞭然でハツカネズミより像やクジラの方が「長生き」とわかる。
 ヒトの場合、心拍数は成人でほぼ70回/分だそうで、赤ちゃんの100回以上/分を条件に加えて計算すると、ほぼ50年で一生を終えるようだ。そういえば“落語”の世界に出てくる「横丁のご隠居」というのは48歳くらいを言うようだ。今なら48歳で隠居などしていられないが、昔は一生が短かったようだ。
 さて、同じ動物でも環境が変わると生きられる長さも変わってくるようで、自然界にいる動物と、動物園にいる同種の動物を比較すると、動物園の動物の方がはるかに長生きをするようだ。まあ自然界の弱肉強食、いつ喰えるか、喰われるかの心配の要らない動物園の方が安全・安心は補償されている。
 つまり“家畜化”されている動物は“自然界”の動物より長生きできる。ひいては“ヒト”も家畜化によって長生きできるようになった。それは確かに「国の平均寿命順リスト」を見ても、日本をトップに順位の低い方は“自然界”の生活に近いような気がする。
 ちなみに「日本は長寿国」と表現することを私はあまり好まない。たしかに「長生きの国」であることは間違いないが、本当に「寿」だろうか??
 自然界の動物、動物園の動物、どちらが幸せか? 単に長生きが出来るだけで「寿」、つまり「幸せ」を感じている国民はどのくらいいるのだろう?

 知的障害の子どもたちの時間も面白い。自閉症の子どもは先の予定を知りたがり、先に、先にと行きたがる傾向がある。しかも予定変更は受け付けない。それだけ「ひかれたレールの上以外、脱線は許せない」という“こだわり”がある。プール更衣室に入り、こだわりのロッカーが使用中だとすると、「そのロッカーが空くまで待つ」なんてことも平気でやってのける。
 教室が終わってプールから上がる時も“こだわりの上がり方”があって、それ以外で上がると再びプールに入り、“こだわりの上がり方”でやり直すのだ。
 そうかと思えば先に先にと行きたがるので、一つ一つがいい加減な場合も多い。彼らの時間は早いのだ。
 これに比較してダウン症の子どもはノンビリしていることが多く、とにかく動作がゆっくり。特に階段など、身体を上下に位置移動させることが苦手で、まさに“石橋を叩いて渡る”性格。彼らの時間はゆっくり流れている。

 水泳の練習を終えてプールから退水し、シャワーを浴びて着替えて更衣室から出るまでの時間を、私は約10分で平均的だと思っている。
 ところが自閉症の一部の子どもたちは5分も掛からない。何故ならばシャワーは浴びないし、身体も拭かずに着替えてしまうからだ。
 ダウン症の子どもたちの一部はとにかくゆっくりで、シャワーを浴びるのも時間が掛かる。身体を拭くのも時間が掛かる。それでちゃんと拭いているかというとそうでもない場合も多い。したがって更衣室を出るまでが“20分以上”も珍しくない。
 この自閉症とダウン症の子どもたちを一緒に水泳指導をする。まあプールの中では回数を変えるなどあまり問題がないのだが、プールの入退場をするときの時間差攻撃+きちんと拭かせてきちんと着替えさせるというのは難しい。

 ただダウンの子も自閉の子も共通しているものがある。それは時間だ。更衣室で私は意地悪く自閉の子にはロッカーからタオルを出したら再びロッカーを閉めてしまい、ちゃんと身体を拭くまで鍵を返さないのだ。そのくらい早い更衣がゆっくりになることはない。
 逆にゆっくりのダウンの子が早く着替えることもない。
 それは通勤・通学時間も同じで、“早めに出たからゆっくり行く”とか“遅刻しそうだから急ぐ”ということはしない。家を出るのが早かろうが遅かろうが同じ時間を掛けて通勤・通学をする。

 そんな彼らだが、健常者に比べて長生きはしない。「何でそんなに生き急ぐんだよ」と思う。この原稿の中間に「“長生き”が“幸せ”か?」と書いたが、一方では「長生きしてみなきゃわからないこともあるだろう」とも、彼らを見てそう思う。

 初めに書いた新聞のコラムを連載した教授も「楽しい時は時間が短く感じ、急ぐときは時間が長く感じる」と言う。彼らの時間はどのように流れているのだろう。。。。
 自閉症を題材にしたアメリカ映画「レインマン」は主演のダスティン・ホフマンが『自閉症をうまく演じたな』と思う。しかしタイトルの“レインマン”。つまり“彼の心はいつも雨が降っている”というのが気になる。何とか水泳が、彼らの心の中で“晴れ”の部分になって欲しいと願って水泳指導をしているからだ。

P7240077
2009年7月24日 ドーバー市内の公園から丘の上のドーバー城を眺める。

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