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9月7日 順番を守る子、守ることが出来ない子(都合)

 このタイトルは、言い方を変えると「追い越せない子、追い越さないと気が済まない子」の意味でもある。
 水泳教室をやっていると、泳ぐ速さの順番にスタートさせる。もちろん「25mプール(往復50m)」を行ったり来たりして練習するのだが、ちょっと長い距離を練習すると初めにスタートした生徒が最後にスタートした生徒に追い付いてしまう。
 普通ならそこで速い生徒は遅い生徒を追い越して行くのだろうが、知的障害児にはこれが難しい場合が多い。つまり遅い生徒にスピードを合わせて追い越そうとしないのだ。すると、そこが団子状態になる。。。。。。。。

 逆に順番を守ることが出来ない子もいる。例えばスキーキャンプに行ったとしよう。リフトに並ぶ。ところがこの順番を守れない。前のスキーヤーをどんどん追い越し、さっさとリフトに乗ってさっさと滑っている。もちろん迷子になる。そして私たちスタッフが真っ青になるのだ。

 きっとこの子たちの心理には、「都合によって“追い越せ”、都合によって“順番を守れ”って、、、、、、その“都合”というのがわからないんだよ!」と言っているようだ。

 それは見えない子に「見ろ!」と言っているように、聞こえない子に「聞け!」と言っているように、つまり“視聴覚”という感覚器が無いのと同様に“都合”という感覚器がないのだ。その子たちに「追い越せ!」とか「順番を守れ!」とか、、、、、、それは“馬の耳に念仏”の気がしてならない。

 ところが彼らはとても平和主義者たちで、私たちの“都合”ということを振り返させられるチャンスをくれる。

 映画「春男の翔んだ空(1977年/出演:永 六輔/障害者教育に生涯をささげた実在する教師、“野杉春男”の伝記映画。彼はモスクワの日航機墜落事故で死去)」のポスターは、雨の日、女の子が長靴を履いて傘を持って、反対の手にはジョウロを持って学校の花壇に咲くチューリップに水を上げているのだ。雨の日に水を上げる。。。。。。。これが彼らの行動だ。“チューリップに水を上げる”は習慣で、“雨降り”という都合は考えられない。
 またこの映画の最後に、この映画の最も言いたい部分がある。それは「運動会」のシーンだ。“ヨーイ ドン!”のかけっこ。競争だから当然、速い子、遅い子が出る。ところが遅い子は途中で転んでしまう。それを見た速い子は途端にUターンし、遅い子を助けて一緒にゴールするのだ。

 現在、すべてにおいて“順番”を押し付けられている現代っ子。社会でさえ“順位”がマスコミにでも踊っている。『1番になったら偉いのか?』、『“順位”って何だ?』 何もが“評価”で右往左往している社会を、彼らはまったく別の位置で暮らしている。そんな彼らから学ぶ点は大きい。

 ちなみにかけっこの“ヨーイ ドン!”で「スタートが出来る」。スタート後、「ゴールに向かって走ることが出来る」。これはけっこうレベルが高い。順番を守ってしまう子たちは「スタート」も「ゴール」もそれほどわかっていない。そんな彼らが私の生徒だが、彼らから学ぶことが多いのでやめることが出来ないのだ。
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