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わくわく、どきどき、台風の目。

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2005年8月30日 津軽海峡単独横断泳の報告(4/4)

4.過去・現在・未来
 今年は津軽海峡1-Way(5月)、ドーバー1-Way(7月)、ドーバー2-Way(8月)と、三段飛びの要領で泳ごうと考えていた。結果は5月の津軽が悪天候のため泳げず。ドーバー1-Wayは17時間03分で完泳。ドーバー2-Wayは往路が13時間41分で行けたものの、復路は疲労、寒冷、眠気、大腿部痛のため、17時間33分で断念した。数日後ドーバーを渡るフェリーに乗って自分が泳いだ海峡を眺めていた時、知らず知らずに涙が溢れ出し止まらなくなった。この止めど無く溢れる涙は念願だったドーバー2-Wayの失敗に対する自分への悔しさ、悲しさ、未熟さだった。「持病を持つ私の足では、二度とドーバーを泳ぐことは出来ないのか」、「私は遠泳に向いていないのか」など、いろいろなことを考えると自信喪失になり、ただただとても悲しく、ドーバーの波を見ても「また泳ぎたい」とは思えなかった。敗北した自分しかそこにはいなかったのである。
 ドーバーで私は多くのことを学んだ。しかしそれはいとも簡単にドーバーによって切り取られようとしていた。きっと津軽を泳がなければ、ずっとその尾を引いたまま「泳ぎたい」と思う気持ちの糸が切れていたかもしれない。ドーバーでの苦い経験が時間と共に和らぐ前に、反省出来る点を自分自身の身体に叩き込んでおきたかった。きっと津軽の神様は私が遠泳をやめる決意を許さなかったのだろう。おそらくドーバーの神様と結託をして、再び2-Wayをチャレンジさせるため、こうなる結果を始めから予測して「更に修行を重ねなさい」と、糸を切らさないために5月の津軽を今回まで順延して下さったのだ。日程さえも思い起こせばうまく出来ている。5月は予備日を含め3日間取っていた。それが全て悪天候のため泳げずにお終。今回は4日間に増やして望んだ。初日、台風の余波。二日目、強風。三日目、雷雨。そしてようやく最終日に絶好の日和で泳げたのである。この神様の見えない演出の糸に、私はマリオネットのように踊らされていたような気がしている。
 津軽の海は優しく豪快に私を迎えて入れてくれた。思いきり泳ぎ、思いきり波と戯れ、いろいろな顔を見せくれ、楽しくて楽しくて仕方がなかった。ドーバーでの憂さを、津軽で爆発させたのである。もう一度ドーバーで学んだ全てを発揮し、『自分を試してみたかった』の気持ちは「いろいろな海を泳いで自分を磨きたい」、「もっともっと泳ぎの教えや海の自然を身につけたい」と言う前向きな「オーシャン・スイマーとしての自信」へと変化させてくれていったのであった。とにかく津軽で思いきり泳げたことが、それまでのドーバーの船で流した涙、混沌とした自分の暗い気持ちに句読点が打て、気分が一気に晴らされて新たな自分の発見、新しい自分への移行へとつながって行ったのだ。これほど「津軽に来て良かった」と思ったことはなかった。
 海は何処もいろいろな顔をしている。同じ海でも表情はいろいろ変化する。たまたまドーバーを泳ぎ、たまたま津軽で泳ぎ、たまたま他の海を泳ぐ。何処も「一回泳いだからもう良い」なんてことはない。海は喜怒哀楽なのか、いつも別な表情を見せてくれる。そう、遠泳は何が起こるかわからない。そんな海の魅力に、私は"とりこ"になっている。
 善春さんが言っていた。「一致団結だ!」と。遠泳は一人では出来ない。多くの人の手を借りて始めて成される業なのだ。しかも私には今回のようにそれぞれ海の専門家に囲まれて始めて泳ぐことが出来ている。何と幸せなことか。このような皆さんに私の一番のお礼だと思うことは、今後も元気で泳ぎ続けることだ。
 海を泳ぐ私はずーっと続くだろう。時折、海が、波が、私の魅力で連れ去ることもあるが、多くのスイマーに海の魅力をお届けしたいし、お届けできたのなら幸いだ。何処かでお会いしたら気軽に声を掛けてほしいし、一緒に泳ぎたい。それでは今度、海でお会いしましょう!!
 最後に今回、津軽を泳ぐために協力して下さった全ての方々、素晴らしい自然、最後までこの報告書をお読みいただいた方々に感謝します。

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チョッピーな波が、、、

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夕方、汐首岬沖合を通過

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明るい内に着かなきゃ!!

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津軽海峡汐首の夕陽とキンちゃんの力泳

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最後までチョッピー!!

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紅の海とキンちゃんの泳ぎ

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ようやく戸井浜町のビーチ前に来た!

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成功できたよ!!

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眼がお岩さんみたいになっちゃったけど

P8300123
お世話になった皆さんと

♪「桃源郷」♪
1.
空と海の色が 赤紅に染まり 溶けだした頃

泳ぐ旅人は 桃源郷を求めて 旅に出る

水平線の向こうの さらに向こうにあると言う

*サビ
羅針盤が 進む方位を 指している

人との出会い 言葉との出会いを求め

泳ぐ旅人は 桃源郷を目指す

2.
満天の星空は 旅人の居場所を 知らせてくれる

冷水に震え 居眠りをしたり 時化(しけ)に会う

試練を乗り越えれば 見えてくるのさ桃源郷

*サビ

3.
泳ぐ引き波が どこまでも続く 旅人の足跡

前を見るなよ 喋るなよ 尋ねるな

振り向けば今来た航跡(みち)が 遥か彼方から続いてる

*サビ

そう 今 旅人の居るところが桃源郷 桃源郷

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