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ホントにそれで良いの?(水泳指導者の指導法)

 水泳指導は大きく分けて二つの方法がある。一つは「アッセンブリ・ライン(assembly line)方式」と呼び、もう一つは「セル((cell)方式」と呼ばれるものである。双方とも製造業の工場など生産工程で使われている用語で、アセンブリ・ラインとは“流れ作業”の意味。すなわち大量生産する場合の作業工程をライン化し、分業による生産方式である。
 一方、セルとは“最小限のマス目”の意味で、マス、つまり一人、もしくは最小限の人員が製品の完成までを受け持つ生産技術の一つで、アッセンブリ・ライン方式と比較して作業者一人が受け持つ範囲が広いのが特徴であり、ユーザーのニーズに対応することは出来るが大量生産には不向きな生産方式である。
 このような製造業用語はスポーツ、特に水泳に応用されており、例えばアッセンブリ・ライン方式は最小限の労力で最大の効果が発揮できる長所があり、今やほとんどのスイミングクラブが採用している方式である。ようするに水泳能力別に“級”を設け、同じレベルの生徒たちが集められて指導を行い、ある期間を過ぎると検定があり、これに合格すると昇級する。不合格の生徒は再び同じ級で練習することになる。
 一方、セル方式は小さなグループあるいは個人をある程度のレベルまで面倒をみる指導方法であり、長所は生徒のニーズに応じた指導が出来るので、特に障害者の水泳指導に適している。しかし昨今においては一般の方々も含め、社会が多様化し、水泳の場面も要求される内容が多角化されているので、これからの水泳指導方式といっても過言ではないだろう。

 さて、双方の欠点もみてみよう。アッセンブリ・ライン方式の欠点は、“ライン”すなわち一つの線なので、ベルトコンベアのように指導を進めてしまう。要するに指導者主体の内容になることだ。従って必ず落ちこぼれが出る。もっと言うと、落ちこぼれをフォローアップ出来る指導者はそうとうのベテランで、ほとんどの場合は「水泳に向いてない」と生徒の方から離れていくのである。さらに指導者も父兄も昇級が主眼になりがちで、本来あるべき水泳指導の姿から離れがちになってしまう傾向がある。
 次にセル方式の欠点だが、対象が少人数あるいは個人になること。つまり大多数を相手にはできないことだ。また生徒のニーズに応じた指導内容になるため、指導マニュアルが作りにくい、あるいは存在しない。従って指導には経験がモノを言う世界になりがちだ。つまり指導法は一つではない。生徒のニーズに合わせるには、百人百様の方法があり、それを理解し、指導が出来るようになるには時間を要する。
 一般に水泳指導者を養成する講習でも多くは指導マニュアルを採用し、先に述べたようにスイミングクラブでもアッセンブリ・ライン方式を採用している。何故ならば指導初心者に分かりやすいからだ。しかしながら先にも述べたように昨今のプールの現状は「プール=泳ぐ場所」のみではなく、歩くや水中エアロビ(健康志向)、リハビリ(医療)、シンクロやOWSなど(ニュースポーツ)の増加で利用目的は多岐に渡るようになった。
 その背景には社会の高齢化、少子化が進んでおり、更にQOL(クォリティー・オブ・ライフ:質の高い生き方)が求められるようになって満足感の質が向上したからだと思われる。が、いずれにせよ生徒のニーズはさらに広がりをみせる傾向が伺え、それら全てを水泳指導者が対応出来るわけではないのだが、思考はセル方式に変わりつつあることを水泳のみならず、すべてのスポーツ指導者は知らなければならないと思う。

 そんなセル方式とアッセンブリ・ライン方式の良いところを合体させた水泳指導を提唱している私であるが、いかんせん欠点はマニュアルが無いこと。経験がモノを言う世界では、師弟関係ではないのだが経験豊富なベテラン指導者のテクニックを盗むしかない。それは日本古来の武道、茶道、華道など、“道”を求めた“求道者”に似た修行なのかもしれない。が、確かに優れた指導者の方法論は、エンターティナーではないがすべてを満足させるマジックが存在する。そんな魅力あふれた水泳指導者に、ワタシハナリタイ。

P6080049
2006年6月7日、午前9時より翌8日午後3時まで
サイパン、50m屋外プール
キンちゃんの30時間泳
ジャスト72km泳いですっかり逆パンダ!

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