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パットの津軽海峡横断泳(13/17)

   13. 長~い、長~い一日

 9月13日(木)午前0時少し前に目が覚める。外を見ると各部屋には既に明かりが灯っていた。駐車場に午前0時45分集合。少し早めに行くがもう揃っていた。途中でコンビニへ寄り、陽子さんが買いものをした。門脇キャプテンの船は安宅さんの東戸井漁港より東方向の日浦漁港に停泊している。門脇ブラザーズは船に泊まっていたようで、私たちが車から荷物を降ろしている時に船から顔を出し、素早く準備を整えて午前1時15分ごろには出港すること出来た。
 今日は青森側の竜飛岬からスタートする。門脇ブラザーズは「竜飛へは夜明けぐらいに到着するようスピードをコントロールして走る」と言っていた。陽子さんと私は又、船の前にある船倉に潜り込んで横になり一眠りした。海はとても静かで船の揺れも少なく快適に眠れたようだ。目を覚ますと時計は午前4時を回っていた。2~3時間は眠れたようだ。これから始まる長い、長い一日になるとは思いもよらぬ目覚めだった。
 船倉から抜け出し周囲を見渡す。進行方向左側に町の明かりが見えている。キャプテンに聞くと「青森側の町明かりだ」と言う。東の空が白み始めてきた。前方に灯台の点滅する光が見える。竜飛岬にある小さな漁港だった。その漁港の中へ入って行った。空は一段と明るくなり、周囲の状況が良く見える。港の前方のスロープに向かって泳ぐように指示する。アンナは既にスロープの端に立っている。パットも水から上がる姿が確認できた。二人からスタートスタンバイの合図が出る。私は思い切りフォーンを二回吹く。石井先生の合図の音も聞こえた。午前5時10分スタート。いよいよこれから2回目の津軽海峡横断泳の挑戦が始まる。今回は何としても成功に導きたい思いが強い。港を出て船は北海道の白神岬へ船首を向けて進んで行く。しかし思いとは裏腹に舳先を白神岬へ向けたまま、船は東へ東へと流されている。
 海況は風弱く、波も穏やかで泳ぐにはベストコンディションのように思われたが、これが後々大変なことになるとはつゆ知らず。

P1010098
竜飛岬港に入る安宅キャプテンの船第61栄光丸

 やっぱり「私は晴れ男」だと思った。キンちゃんは「嵐を呼ぶ女」石井先生は「トラブルを呼ぶ男」と私たち三人の間では呼ばれている。先日の横断泳はキンちゃんがサポートしていたからだろう。

P1010099
スタート前のパットと陽子さん

 今日の陽子さんは大声を出すこともなく静かに、しかしずっとパットの見える位置に陣取り見守っている。
 船もスイマーの横へピタリとつけてサポートしてくれている。パットの栄養補給は最初1時間15分で、次からは30分に一回とかなり忙しい補給。しかも補給品はマキシム3スクープ(専用のスプーン)のトリプルマキシム+粉末紅茶のレモン味1カップか、マキシム2スクープのダブルマキシム+やはり粉末紅茶のレモン味。それを200ccぐらいの水に溶かして渡している。かなり中身の濃い飲み物だ、甘味はつけていないようだ。とても私には飲めそうにない。
 補給担当はもう一人のパットさんで、ドッカと船尾に腰を下ろし、時間になるとおもむろに補給品を作り出す。陽子さんは常にパットの見える位置の船縁に座り見守って時々声を掛けている。
 陽子さんが「補給の時間だ」と補給担当のパットに告げると、パットは「よっこらしょ」と言わんばかりに動きだし、おもむろに補給品の作業開始。陽子さんが取っ手のついた牛乳かオレンジの1リットル容器のようなもので、ねじ蓋がついた容器を泳者のパットへ手渡している。ねじ蓋を外さないと飲めないので不便のように思うのだが・・・・・。今日は海が穏やかだから良いが、荒れた海の場合はどうするのだろうか? 補給品を飲むとき、パットは背泳ぎスタイルになりバタ足をしながら仰向けで飲んでいる。飲む時間も30秒以上掛かっているように思う。
 最初の一口は口の中をゆすぎ、吐き出す。そして二口目から飲んでいた。でも大体は全部飲み切れずに残っていた。又、マキシムが濃いからだろうか、溶け切れずに残っている状態も多かったように見えた。今日は海が穏やかなのでほとんどが手渡しで補給品の受け渡しを行っていた。
 同時スタートしたアンナは若さとスピードで常に先行している。海峡の本流に入るとパットは強い潮の流れに流されて東へ東へと進んで行く。アンナは頑張っているようで、我々の左前方2マイル辺りを泳いでいる。船の舳先は相変わらず白神岬を向いているのだが、進む方向は東へと進んでいる。いつしか北海道の白神岬ははるか彼方へと離れてしまった。

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竜飛岬を後にして力泳するパット

 船に設置されているGPSで確認すると、スタートした竜飛岬から函館山か汐首岬方向へ流されている。津軽海峡横断泳で一番長い距離のコース上を泳いでいることになるではないか?
 水温はスタートからずっと26℃、気温は25℃前後と安定している。風は1m/sec~5m/secと弱く、波高も0.5m前後と、ベストコンディションではあるがいかんせん、潮の流れが悪くスピードは泳者のスピードそのままで潮の流れの恩恵は全くない時速約2マイル前後の速度で推移している。海はこれ以上穏やかな海は無いと思われるほど静かな海でベタ凪状態である。この調子だといつ北海道の地に着けるのか見当もつかない。30分毎の補給、1時間毎のデータ取りと、時間だけがどんどんと過ぎていくが、海流が弱く、スタートした竜飛岬と函館山を結んだライン上を絵に描いたように進んでいる。

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船からの補給を受けているパットさん

 船上で繰り返される単調な作業。黙々とひたすら泳ぎ続けるスイマー。操船する門脇ブラザーズも交代で舵を取り、船の中で日陰を探しながら交代で横になり休んでいる。
 気が付けばいつの間にやらアンナの船が我々の前方にいるではないか? 「アンナは頑張って北海道側に10kmぐらいまで近づいたが、いくら頑張ってもそれ以上は近づくことが出来なくて、潮の良いところを探しながら泳いでいる」との情報が入った。
 12時間経過。そろそろ夕暮れで、西の空が夕焼けに染まってきた。しかし北海道の陸地にはまだまだ遠い。相変わらず東へと流されて行く。函館山が島のように右前方に大きく見える。国際航路はクリヤー出来たので、これからは多少時間が掛かっても許されそうだが、それにしても、いつゴール出来るのやら。
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津軽の夕陽

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