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わくわく、どきどき、台風の目。

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良い世の中になった(より慎重に、より大胆に)

 トラジオン・スイミング・クラブは障害者を対象に海を泳ぐことを目的に、1973年(昭和48年)10月、東京で生まれた。前にも書いたが当時、障害者は公共施設であるプールにも“危険だから”という理由でなかなか入れない時代であった。
 この「障害者=危険」は管理者側の便宜上で、実際は“障害者を知らない”が正しいのではないかと思う。

 遠泳も同様で、「海は危険だ」と言う人に対して、『それは海をよく知らないからだ』と思っていた。ところが海の管理者である海上保安部にも「危険だ」と言われると、『海を知らないのは私自身か?』と、徐々に疑心暗鬼になっていった。
 だが、「海を知るためには海を泳ぐことが必要だ」と思った。それは障害者を理解し、危険な存在ではないと理解する必要性にも似ていた。(より慎重に・・・、より大胆に・・・)

 1980年代に入ると「国際障害者年」も始まり、1990年代以降になるとようやく障害者スポーツも市民権を得たようで、今の公共のプールでは“スロープを設ける”とか、“障害者の利用は無料”など、ハード面、ソフト面を含めて施設利用がかなり楽になった。
 同じ頃、「四方を海に囲まれた日本でありながら、日本の海洋レジャーが発達しないのは、管理者である海上保安部がうるさすぎるからではないか」と社会からの批判が起こった。
 つまり海上保安部に対して不満を持つ者は私だけじゃなく、他にも多くいたのが嬉しかった。おそらく財団法人「日本海洋レジャー安全・振興協会」が出来たのも『この頃じゃなかったか』と記憶している。(ただしこの協会に“遠泳”は含まれていない)

 時代はスポーツばかりではなく、「五体不満足」の著者“乙武洋匡氏”が自動車の運転免許を取得できる時代になっていったのである。
 これには自動車自体が“オートマ車”の普及により、免許枠の拡大(障害者でも運転免許が取得しやすくなった)によるもので、障害者の足として生活の枠が広がったのである。
 だが、おそらくオートマ車の開発は、障害者の自動車免許取得枠の拡大を目的としたものではなく、いわゆる“モータリゼーション”の拡大を狙ったものと思われる。ただその“簡単”、“楽”は“人にやさしい”という発想につながり、その“人にやさしい”という考えは、いわゆる“ユニバーサルデザイン”として進化していく一方で、障害者に当たっては「ウェルキャブ」(トヨタ)とか「ライフケアビークル」(日産)といった名称で、“福祉車両”として独自の開発がされていった。(“ドライバーとして”、“旅客として”を含む)

 このような時代の流れ、障害者の社会参加の中で、障害者が海洋レジャーへの進出があるのもごく自然の姿であった。そのためには“船舶免許枠の拡大”、“ユニバーサルデザイン(海洋レジャー)の開発”などが急務であった。
 そんな中、法改正(規制緩和)やユニバーサルデザイン船の開発に私も一役かうことが出来たのは幸せなことであった。だが、まだ陸上の福祉車両のような福祉船舶は出来上がっていない。

 いずれにせよ福祉車両(船舶)の研究開発はそのままユニバーサルデザインとして健常者に還元されることも多く、障害者の社会参加が進む一方で、知らぬ間に社会全体が進化している。
 障害者も遠泳も、より慎重に、より大胆に行えば必ず全体が進化すると信じている。

 まったく良い世の中になったものだと思う。

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