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水泳指導と泳法指導

 先日、ご近所にお住まいのご婦人から相談を受けました。
ご婦人「小学校2年生と4年生の孫が近くのスイミング教室に通っているんですけど、ちっとも昇級しないんです。」
私「ほう・・・。」
ご婦人「2年生の孫の友だちなんか、後から入会したのにすぐに孫を追い抜かして、今は上級のクラスにいるんですよ。」
私「ふん、ふん・・・」
ご婦人「何だかねぇ~。孫たちには水泳の才能が無いんじゃないかと思って・・・。」
私「どうですかねぇ~・・・。」
ご婦人「それに月謝を私が払っていると思うと、何だかお金をドブに捨てているような気がして・・・。」
私「なるほど・・・。それでお孫さんたちの反応はいかがなんですか? 例えば“もうやめたい”とか・・・、そんなことは言わないのですか?」
ご婦人「いえいえ、孫たちはもうスイミングが大好きで、“絶対に休まない”と言うし、楽しくて、楽しくて仕方が無いみたいだから悩んでいるんです。」
私「分かりました。それは良いコーチに出会いましたね。どうぞお続けなさい。別に慌てて昇級する必要は無いじゃないですか。子どもにはその子、その子のペースがあって、急いで昇級したから“偉い”というものじゃありませんし、問題は “水泳といかに付き合っていくか”ということです。
 生涯の楽しみとして水泳があるならば、それはその子の人生にとってどんなに豊かなことでしょう。逆にどんなに速く(早く)泳げるスイマーになったとしても、水泳が苦痛で“水泳嫌い”の子どもになってしまっては、“不幸”と言う以外にありません。」

 現在、ほとんどのスイミングクラブでは“アッセンブリ・ライン・メソッド”と呼ぶ方式をとっています。“アッセンブリ・ライン・メソッド”とは、アメリカで開発された水泳指導法で、“最小限の労力で、最大の効果が発揮できる”と言うものです。
 要するに“級”を決め、多数の子どもたちを同じレベルの級に小分けし、同じ時間レッスンをした後にテストを受け、合格した子どもは上の級に昇級します。もちろん、テストに合格しなかった子どもは再び同じクラスでレッスンを受けることになります。
 一般的にいうと、初級の場合は水慣れ(顔付けなど)から始まって呼吸(息継ぎ)、浮く(クラゲ浮き、伏し浮きなど)、進む(板キック、蹴伸びなど)に進み、徐々にクロールの形にもっていきます。
 中級はクロール、背泳ぎ、平泳ぎと進み、上級はバタフライ、スタートとターン、個人メドレーと進みます。
 その先は選手コース。タイム、タイム、タイムでひたすら右肩上がり。
 ほとんどの場合、選手コースに上がる子どもはごく一部で、“たしなみ程度”と考えている親のほとんどが上級の卒業がスイミングの卒業になります。
 もっとも、「1級(最上級)に合格したら、“もうスイミングやめていい”ってお母さんに言われているんだ」と、スイミングをやめる目的で1級合格に目指す子どももいるので、『この子はいったいスイミングで何を習ってきたのだろう・・・』と、水泳指導の在り方に疑問を持ちます。

 確かにアッセンブリ・ライン・メソッドは優れた水泳指導法ですが、ともすると“昇級”、“昇級”、“昇級”と目的が“昇級”になってしまい、本来あるべき姿の“水泳指導”が見え難くなってしまう欠点があります。
 残念ながら現在の水泳指導員のほとんどは水泳指導をせず、泳法指導をしています。何故ならば目的が“昇級”ですから・・・。
 これは初めに書いた、私のところへ相談に来たご婦人なども一緒で、本来なら水泳の持つ素晴らしさを教えなければならないのに、誤った指導者の下につき、誤ったスポンサー(親権者など)の下では優秀な選手も育たないわけで、それは指導者を養成している私どもの責任でもあるのかな、と反省しきりなのです。
 もちろん泳法指導は水泳指導の骨子ですから間違いではないのですが、同等の重要性を持つ水泳の持つ素晴らしさも教え忘れてはいけないのです。

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コメント

目が覚めました!
そう、水泳の最大の楽しみは水を楽しむ、泳法を学ぶではないんですよね。泳法を学ぶきっかけは、もっと楽しく泳ぎたい、もっと速く魚のように泳ぎたいとかの次の段階。その段階に達した時、自らの意思で、スピードを求めるか、距離を求めるか、プールなのかオーシャンなのか、それともシンクロスイムなのか…決める事ができる!そんなスイムワールドが出来たら良いな!と切実に感じます。

ななしのごんべいさん、読んでいただいてありがとうございます。
泳ぐための導入も別に“クロールから”じゃなくとも良いわけで、“背泳ぎから”あるいは“バタフライから”でも良いわけです。
もちろん、“日本泳法から”、“シンクロから”でも良いわけです。
とある実験では「初心者が25m泳げるようになるには、“ドル平(ドルフィンキック+平泳ぎのプル)”が最も早く泳げるようになる」というものもあります。
アッセンブリ・ライン・メソッドの欠点は、このような水泳指導の自由度を奪うところでもあります。
広がりのある“スイムワールド”が良いですよね!

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