「キンちゃんが行く」Vol.18
1. 淡島~大瀬崎2日で6-way(約10km×6) 1st DAY
- 大瀬崎~淡島間3-way(約10km×3-way)
- 日付: 2008年4月21日(月)
- 場所: 静岡県沼津市大瀬崎~同県同市三津淡島(駿河湾)
- 泳者: キンちゃん
- 方法: 3-way solo swim
- 記録: 11時間26分
1st leg: 06:10 大瀬崎 ⇒ 09:58 淡島 3時間48分
2nd leg: 09:58 淡島 ⇒ 14:03 大瀬崎 4時間05分
3rd leg: 14:03 大瀬崎 ⇒ 17:36 淡島 3時間33分 - 天候: 晴れ
- 気温: 17.6~24.3℃
- 水温: 19.0~20.0℃
- 波高: 0.5~1.0m
- 風向・風速: 主に午前中東、昼ごろ北西、午後南西 1.8~7.2m/sec
- 流向・流速: 主に西 0.0~0.5kn
- ピッチ: 62~65回/min
- 補給品: 炭水化物、果糖、お茶類(40分毎)
- 海洋データ(内浦三津)大潮(月齢: 15.0)
日出: 05:05 満潮: 05:19 1.54m
日入: 18:21 干潮: 11:51 0.14m
月出: 19:21 満潮: 18:28 1.55m
月入: 04:59
2. “4、4、3と3、3、4”の怪
3月31日に淡島~大瀬崎3-wayを泳いで以来、私は少しずつ自分の泳ぎを取り戻していた。今回、4月21、22日に同じ場所で3-way×2日(6-way)を完泳したわけだが、ドーバー2-wayを目指してようやく“目から鱗(うろこ)が”というか、今までのスランプ状態から脱皮した自分を発見したようだった。
ここは私のホームグランドで早4年の年月がある。3-wayや2-wayは何回もチャレンジし成功しているが、2日で6-wayは時間の都合上、出来ないでいた。しかしながら「こうも海は変化するのか」、毎回、毎回違う顔をしている。そんなこんなを今日も書いてみよう。
4月20日は移動日。石井コーチは14時にはJR三島駅で待っていてくれた。民宿「桂」に向う道すがら、スーパーで夕飯、船でコーチが食べる食材、-etc-を買い込む。もちろんビールもね。
桂に到着。伴走をしてくれる漁師の菊地さんのお宅へ伺う。明日の打ち合わせ、桂に戻ると夕食を取りながら栄養補給品を作る。そして早々と就寝。
いつもならビールを飲めば“バタン、キュー”とすぐに鼾(いびき)をかいて寝てしまうキンだが、この日に限って早く寝なくてはいけないのにちっとも眠れず朝が来てしまった。その間、菊地さん宅での話した打ち合わせのことが気になって何回も思い出していた。
地下鉄漫才の
三球「しかし、考えてみると不思議ですね。地下鉄って」
照代「何が不思議なの?」
三球「地下鉄の電車って、どこから入れたんでしょうね。考えると、また寝らんなくなっちゃう」
ではないが、コーチは初日、「大瀬から出発し淡島でゴール。翌日は淡島から出発し、大瀬でゴール。」と話していた。この“初日、大瀬からの出発”がわからない。それを考えるとホント、寝れんくなっちゃう。
今までのデータから
淡島⇒大瀬=約3時間
大瀬⇒淡島=約4時間
かかっている。つまり淡島からの3-wayスタートなら
3時間、4時間、3時間の合計10時間だ。
これが大瀬からなら
4時間、3時間、4時間で合計11時間になってしまう。
しかもコーチは
「初日は4時間、4時間、3時間。
次の日は3時間、3時間、4時間だ」
と言う。完泳予定の合計時間に変わりはないのだが、途中の経過時間がデータと違う。この辺になると益々わからない。いずれにせよ私は「淡島スタートの方が良い」と思っているのだ。「何故、淡島スタートの3-wayにしないのか?」、「コーチは“長い時間キンを泳がせたい”と思っているのかな?」、真相がわからない。時間が“4、4、3と3、3、4”の組み合わせも不思議だった。だが私はコーチに黙ってついていくしかない。
ちなみに地下鉄漫才の春日三球・照代さん、三球さんの方がコーチといとこに当たるらしい。今から30年位前に一世を風靡したらしいが、そんな古い話はコーチに聞くくらいで私は覚えていない。
またコーチから後々から聞けば、「継続する。」、すなわち
大瀬⇒淡島⇒大瀬⇒淡島⇒大瀬⇒淡島⇒大瀬の6-way
としたかったそうで、私の考えていた
淡島⇒大瀬⇒淡島×2日=6-way
とは違っていたのである。
石井コーチ「初日に長い方が良いでしょ。だから大瀬スタートだ。」
と、あくまでも“継続”にこだわっている。そして経過時間については
石井コーチ「大潮でしょ。満潮と干潮の時間もわかっている。“(潮流+海流)の成分×キンの泳力=たぶんこうなる”とわかる。まあ風の影響で少しは変わると思うが・・・」
コーチは今までの経験上からそう言うのだと思うが、3rd legはキンも疲れている。「そんな速く泳げるわけないじゃん!」と思うし、データから考えても私にはチンプンカンプンであった。
とにかく4月21日は大潮で十五夜ときている。満潮と干潮の時間を調べ、当日は朝5時に港に集合、6時大瀬崎スタートとなった。キンにわかっていることはそのくらいのことだった。
ようやくウトウトした4時に起床。「しまった、遅刻だ~!」と、お湯を水筒やポットに入れたり、着替えたりのバタバタ状態で、5分遅刻で港に着いた。
3. 初日(1st day)
港に着くと菊地さんはすでに船のエンジンをかけて待っていた。
キン「おはようございます。」
菊地さん「今日は天気が良いし、暖かいぞ!」
キン「そうですね。」
と不安いっぱいで答える。
菊地さん「グッスリ眠れたか?」
キン「ぜんぜん寝れなかった!」
よく子供が次の日に嬉しいことがあると、興奮して前の晩は寝られなくなることがあると聞く。キンの場合、顔は笑ってはいるが、精神状態は“不安?”、“緊張?”、“アドレナリンの増加?”、それらが総合していっぱい、いっぱいになったのか、ぜんぜん寝られなかった。『泳いでいるときに眠くなりませんように』と神様にお願いした。
海は凪であり、私たちを乗せた船は大瀬崎へと向う。
港を出るとき、防波堤の先端に赤灯台があり、そこで釣人がヒラメを釣った瞬間を見てしまった。オオ、80cmはある。一本釣で陸に上げ、ヒラメが跳ねてる、跳ねてる!
キン「こんなところでこんなデカイのが釣れるんだぁ~!」
と私が感激していると、
菊地さん「イカで釣るんだ。」
と教えてくれた。最近のヒラメはグルメなんだな。
船は大瀬に向って全速前進でヨォ~ソロ~。いつもは泳ぎながら時折見える景色。今日は船からゆっくり見物が出来る。3月31日に泳いだときは山々に山桜が満開で、それは、それはきれいだったな。今日は青々しているよ。
ボーっと陸を眺めていると、キンをリラックスさせようと思ったのかコーチが笑わせてくれる。
石井コーチ「キン、気がめいることを教えてやるぞぉ~。ほ~ら、水温は19度だぁ~!」
キン「え~、マジィ~。31日は16℃だったのに、3℃も上がってるじゃん!」
嬉しいのか、悲しいのか、まだ不安がいっぱいのキン。
大瀬に近付くにつれ、海の表面が赤く染まった。
キン「コーチ、もしかして赤潮?」
石井コーチ「そうだな・・・」
菊地さん「泳ぐキンちゃんにとって19℃は嬉しいだろうが、漁師にとって4月の19℃は異常に温かい。それにこんな赤潮の大量発生は10年ぶりだな・・・」
城ヶ島を泳いだとき、私も少しだけ赤潮を経験したことはあるが、こんなにも一面、広い範囲での赤潮を見るのは初めてであった。
『ひょっとして、ひょっとしてじゃないよなぁ~。ここを通過するときは赤潮の中を泳ぐんだよなぁ~。何でこうも運が悪いんだろう・・・。我慢して泳ぐしかないなぁ~』と諦めていた。ハァ~~~~・・・・
4. 水着
『いちおう今日は“4、4、3”』、コーチの言われた半信半疑のことを頭にインプットして私は6時10分に泳ぎだした。
ギャー、海がメッチャ汚い。このブツブツ、何だぁ~? 海のゴミか? 海のシラミはチンクイ虫だが、ゴミはプランクトンの死骸だ。ああ、キンは死骸の中で泳いでいるのだ。ただ下のほうに青くキラキラ光っているものがたくさん見える。夜光虫らしいがそれがきれいで眼の保養になる。
クラゲに“ピッ、ピッ、ピッ”と刺される。チンクイ虫は“チクッ、チクッ、チクッ”と痛さが違う。それにしてもこの痛さもだいぶ慣れたもんだ。たぶん糸クラゲだと思う。細くて透明で見えない。見えるクラゲなら避けようもあるが、見えないクラゲには刺されるがままなのだ。
同様に見えないチンクイ虫にも注意をしなくてはならない。チンクイ虫は水着の中にも入ってくると言う。今日着ている水着は、もう海で着るのはさよならする予定だ。この青い水着も伸びてダブダブになった。
今回は2日間に分かれているので水着は2枚用意した。1枚は今着ている青い水着で、もう1枚はダイビング用に使っていたやつを降ろすことにした。何故ならプールで半年はもつ水着も、海ではラノリンを使っているせいか、海水だからか、紫外線でやられるのか、10回くらい着たらもうダメになってしまう。
いつも私はプール練習で古くなった水着を降ろして使っているのだが、今回の水着はとにかく私に最後のお勤め。これが災いしてか、伸びき~った水着は胸からお尻から海水が入る、入る。まさに“クラゲさん、チンクイ虫さん、いらっしゃ~い”状態なのだ。
『こんなの着てないと一緒じゃん! ウゥ~、冷たぁ~』と思うと、クラゲが私のお尻に“ピッ!”。そのクラゲを素手で取ろうものなら、その素手がクラゲに刺されてしまう。つまり痛くても我慢するしかないのだ。
もぉ~、こりごり。“あまりにも伸びた古い水着は、もう着るのをやめよう!”と、硬~く、硬~く誓ったのであった。
5. クラゲ オン パレード
1st legを4時間でインプットしている。向かい潮、向かい波、向かい風の中を泳ぐ。まあ往きがこうなら帰りは逆になるだろう。凪だし、まずは1-way。まだ力はあるし、余裕である。
赤潮に近付くにつれ、海のゴミも増える。本当に凄いのである。
19日に主人と行ったサイパンのダイビングから戻ったばかりで、そのギャップもあるのか、『31日もそうだったかなぁ~?』と思い出すが、ここまでひどくないよ。
それでも「赤潮でもかなり薄いところを通った」と言うが、赤潮の塊の中に入り、時折、プランクトンの死骸が海に沈み、それが白くなって私の視界を邪魔してくる。『こんな海で泳いだことないよ!』、それに見たこともないクラゲのオンパレード。
何て言って説明したら良いのか、種類だけでも7種類以上はあるよ。まあ見えるクラゲは刺されないように周囲に気を配りながら泳いでいる。
でも赤クラゲの3m。このデカイのにはさすがにビックリしたよ。ここ4年、今まで泳いだ中で見たクラゲでは1番デカイ。それが1匹だけではないのだ。泳ぐたびにあちらこちらで見かける。赤クラゲの長い足には小魚がまとわりついていて、これはその小魚が他の魚に食べられないよう、クラゲの足の近くにいるそうだ。赤クラゲはこの小魚は食べないが、他の魚はその長い足の触手でショックを受けさせ、その魚を食べるそうだ。
そう、クマノミもイソギンチャクに隠れているが、イソギンチャクもクマノミ以外の魚は食べるらしい。世の中、うまくいっているものだ。
サイパンを思い出しながら私は海の色のギャップを感じていた。そして栄養補給をすると、何故だか身体が沈んでいく。『ああそうだ。いつもダイビングをしているときのBC(浮き沈み自在のジャケット)を着て浮いている感覚であったので、気持ちと行動を切り替えなくては・・・』。
次の補給ではクロールの格好。身体を水平にして摂った。何故なら恥ずかしい話だが、私は立ち泳ぎ(巻き足、あおり足など)が出来ない。だからいつもいろんな格好をして補給を摂っているのである。
淡島には9時58分。1st legを3時間48分で泳いだ。4時間を切ったので、なかなか良い出来ではあった。桟橋では釣客がおり、キンは嬉しくてたまらない。見てくれているだけで良いのである。
6. 怖さと恥ずかしさと
そしてまた大瀬へと目指す。と、気のせいか、淡島の方がクラゲがたくさんいるように思う。クラゲが私の横を“スーッ”と通り過ぎるときは“ドキッ”とし、コーチも船上から指を指している。『温暖化のせいでクラゲも成長したのか?』、今でも眼に焼きついている。
海水のゴミが一段と増え、赤潮に入り、何回となく沈んだプランクトンの白い死骸の中を通過する。あまりにも多いクラゲの量と種類。赤潮の汚さ。白い粉でも降ってきたようなプランクトンの死骸に、「前が見えん~!」と私は叫び、泳ぎ出す。
再び白い粉。もう怖くて、怖くて
キン「怖い、怖い。こんなに汚い海、危ないよ。泳ぎたいけど前も見えない!」
菊地さん「大丈夫! 赤潮だから!」
キンは意味がわからない。『赤潮だから大丈夫?』。
時折、石井コーチも菊地さんもわからないことを言う。「“4、4、3”と“3、3、4”」だとか、「赤潮だから大丈夫」だとか・・・。いちおう「周りが白くてクラゲが見えなくて怖いんだけど・・・」とキンの気持ちは伝えてある。しかし菊地さんもコーチも何も気にしていない様子である。
だが船上から見ているコーチが、クラゲがキンの近くを通るときはいつも教えてくれる。
1st legは向かい風。2nd legはきっと追い風でキンを押してくれ、楽チンで泳げるだろうと期待しながら「遠泳中」の旗を見る。またもや向かい風じゃないか! 運が悪い。絶えず私はクラゲと旗をにらめっこしていた。
「2nd legは4時間」とコーチは言っていた。案の定4時間05分、14時03分に大瀬に到着。“4、4、3”の4、4まではほぼ一致している。これなら3rd legも3時間で泳げるのだろうか?
大瀬崎ではドライスーツを着た女性が立っており、丘についた私を拍手で迎えてくれた。“ハァー、ハァー、ハァー”と息をきりながら私は頭を下げる。やはり誰かかんか見ていてくれるのは、キン、嬉しいなぁ~!!
と、水着を見ると、ノビノビの水着は下へ、下へと下がっており、すぐに上へ、上へと持ち上げた。手にラノリンが付いたのは言うまでもないが、太ももで拭っておいた。
さああと残りの3rd leg。もちろん追い潮、追い波であった。やっと念願がかない、私は“スー、スー”と波に乗りながら泳いで行った。『気持ちが良い! これならコーチの予言、“3時間”が切れそうだ』。だが、そう上手くはいかない。淡島まで残りわずかで三角波に変わり、風向きも変わり、必死で泳がなければならなくなった。
17時36分。コーチの予言よりちょっと遅れた3時間33分で淡島に到着した。まあキン自身の疲労と最後の風の影響がなければ、ほとんどコーチの予言が当たっている。不思議だ。
淡島のホテルのレストランで食事をされている方、外で写真撮影している方に見守られ、大潮の満潮で満ちていた時間も重なって、丘に上がり、手を上げ、無事に私は3-wayを完泳することが出来た。良かった。
いつものように船に戻り、梯子に摑まって船に上がる。するとまたもや水着がずれ、胸が、乳首が見えそうであった。
キン「コーチ、コーチ、オッパイが見えちゃう!」
石井コーチ「おお、おお、今すぐに服を着させてやるぞ!」
船の中は大爆笑の渦である。
こうしていつもの検査着を着させてもらったが、もう伸びた水着はこりごりだ。明日は初めて海に降ろす水着だから大丈夫だろう。『もう水もガバガバ入らない、良い条件で臨もう』と思った。
7. 食事会
いつもながら民宿「桂」のお風呂に入って、菊地さん宅の大ご馳走を頂きに伺う。お母さんはいつも、いつもキンが「疲れていないか?」、「お腹がすいていないか?」、-etc-と心配してくれ、細々と気配りのある料理を作ってくれている。いつも、いつもの親切に、私はたいへん感謝をしている。
明日もあるので21時には終え、桂の部屋に戻った。
キン「コーチ、今日は疲れているしビールも飲んだから、栄養補給は明日の朝に作っていい?」
石井コーチ「いいよ。」
キン「じゃあ4時半に起きて作るね。」
石井コーチ「わかった。明日も残りの3-way、泳ぐんだぞ!」
キンは何も返事は返さなかった。自信がなかったし、どうなるかわからない自分に言い表す言葉がなかったのである。
この日の夜もビールは飲んでいるし、疲れているはずなので、すぐに寝付くはずなのだが、ちっとも眠れずに朝が来てしまったのである。
8. 淡島~大瀬崎2日で6-way(約10km×6) 2nd DAY
- 淡島~大瀬崎間3-way(約10km×3-way)
- 日付: 2008年4月22日(火)
- 場所: 静岡県沼津市三津淡島~同県同市大瀬崎(駿河湾)
- 泳者: キンちゃん
- 方法: 3-way solo swim
- 記録: 10時間34分
4th leg: 06:25 淡島 ⇒ 09:10 大瀬崎 2時間45分
5th leg: 09:10 大瀬崎 ⇒ 12:27 淡島 3時間17分
赤潮回避のため船にて移動
6th leg: 12:34 淡島 ⇒ 17:06 大瀬崎 4時間32分 - 天候: 晴れ
- 気温: 16.5~22.9℃
- 水温: 19.0~20.3℃
- 波高: 0.5~1.0m
- 風向・風速: 主に北西 0.0~7.6m/sec
- 流向・流速: 主に西または東 0.0~0.5kn
- ピッチ: 62~66回/min
- 補給品: 炭水化物、果糖、お茶類(40分毎)
- 海洋データ(内浦三津)大潮(月齢: 16.0)
日出: 05:03 干潮: 00:04 0.68m
日入: 18:22 満潮: 05:41 1.54m
月出: 20:21 干潮: 12:19 0.13m
月入: 05:31 満潮: 19:02 1.52m
9. 二日目(2nd day)
何も言わずに用意されている3本のポットと1本の電気ポット。民宿「桂」のご主人も手馴れたものだ。起床と同時に私は栄養補給作りに専念していった。コーチは船で食べる自分の食材を近所のコンビニに買いに行ったり、朝ごはんを食べたりで、なるべく自分のことをやってもらった。(コーチはのろいから!)
朝ごはんを食べない私(泳いでいてトイレは困るので)は、補給品作りが終われば使い捨てカイロをその栄養補給品の容器、プラティパスに貼り(温めるため)、水着に着替えて、その上に洋服を着て、港に行く準備を淡々と済ませていく。
石井コーチ「キン、日焼け止めは塗らんのか?」
キン「あっ、忘れてた。」
石井コーチ「まあ無駄な抵抗だがな。」
着ていた服を脱ぎ、全身に日焼け止めを塗っていく。特に顔は念入りに塗っておいた。
港に朝6時集合。船のエンジンはもうかかっていた。
菊地さん「おはよう、美幸ちゃん、ぐっすり眠れたかい?」
キン「昨日も今日もぜんぜん寝てないよ。眠れなかった。」
菊地さん「そうか・・・」
『あれ~、赤潮が一面、港の中まで入ってきているではないか』。昨日からの風で流されてきたみたいだ。それに昨日より範囲が広い。『またもやこんな汚いところで泳ぐのか!?』と、もう赤潮との対面も諦めに入っていた。なんだ~、かんだ~と言っても泳がないかんからだ。
石井コーチ「キンちゃん、今日は3、3、4だよ。」
キン「ねえ、どうしてわかるの? 何で最後が“4”だよ。何で大瀬から淡島(2nd leg)が“3”なの? 何で?」
石井コーチ「長年の経験からだよ。」
キン「フ~ン・・・、今日の方が昨日より予定時間が1時間少ないじゃん。疲れているのに・・・。それにしても赤潮だらけだなぁ~」
10. 見方を変えれば
6時26分、淡島から大瀬へ1st leg。
3人の若い男性が散歩をしている。『待って~、行かないで~、私がスタートするまで見ててよ!』と心の中で叫ぶ。もう一人の桟橋を歩いていた男性は私と手を振り、束の間のコミュニケーションを楽しんでいた。
今日の水着は“ビシッ”と身体にフィットし、快適に泳ぎ出した。『気のせいか?』、いいや、気のせいではない。“赤クラゲ3m”がうじゃうじゃと、そこらじゅうにいるのだ。それに赤潮、見たことのないクラゲ、ゴミみたいなブツブツ・・・。『これもだんだんに慣れてきた』と思うと、『この“ゴミ”って何かに似てるよなぁ~』と考え出した。『う~ん、何か夜空の星々に見えるよ。そう、ロタ島でいつも夜空を見上げていた満点の星に見えるよ。そう、これは海が空で、ゴミが星なんだ。スゴクきれい!』。このきれいな星を見ながら楽しみ、私は『きれいだ~、きれいだ~』とロタの空を思い浮かべている。
ダイバーでもある私はいろいろな魚を見て楽しんでいる。『そうだ、ここは水族館なんだ。泳ぎながら私は海の観察をしているんだ。スゴイ! あすこにここに、ああ、いろんなクラゲがいる。贅沢だよな、私って・・・。こんな海、誰も見たことないよ。私しか・・・、今、泳いでいる私しかこの世界は見られないんだ。この貴重な時間を大切にしなくてはいけないんだ。何回も、何回も海を泳いでいる私だが、昨日といい、今日といい、こんなにリッチな条件で海を見たのは初めてだ。これが最後になるかもしれない。今、ここで“水族館”と“星空”を大切にしよう。』と、見方、考え方を変えると泳いでいるのが楽しくなってきた。
赤潮の中を何回となく泳ぐが、それが頭にぶつかるたびに「きた、きた、きた」と、息を吸うときに横目で何色の海になっているか観察し、「やっぱり!」と納得し、昨日まで怖がっていた自分が“月とスッポン”に変身してしまったのである。たぶん昨日、「赤潮は大丈夫!」と言った菊地さんは、「クラゲに刺されればいい。死ぬことはない!」という意味かもしれない。そう思った途端、開き直りというか、「どんな状態に陥っても、泳がずにはいられない!」と、改めて泳ぐ気になったのだと思う。
『きっと水中カメラでこの海の中を撮影したら、一生の思い出になるだろうなぁ~。誰もこんなにいろいろな種類のクラゲ、撮れないだろうなぁ~。想像できないだろうなぁ~。』と、みんなにも写真でも撮って見せてあげたかった。今までここ、淡島~大瀬崎間を泳いで、初めての経験をしたからである。
そんなことばかり考えていたら、“アッ”という間の2時間45分で大瀬に着いてしまった。
ここも赤潮だらけで丘から見ているダイバーは、『よくこんな汚い海で泳いでいるなぁ~』と思っているに違いない。が、キンは『こういう海でこそ潜っていろんなモノ(赤潮だからこそ見られる生物)に触れた方が良いのではないかなぁ~』と思った。
11. 友達
9時10分、石井コーチの予言、「3、3、4」の2nd leg、“3時間”を半信半疑で淡島目指して泳ぎ出す。
そういえば昨日、アリソンからメールがあった。アリソンはイギリスに住む女性スイマー。ドーバーは3-wayを1回、2-wayなら3回、1-wayは34回と合計43回も泳いで渡っており、「世界で最も多くドーバーを泳いで渡った人」としてギネスブックにも出ており、時のエリザベス女王からも“MBE”という称号をもらっている。ドーバー泳の“チャンピオン”であり“女王”なのだ。
そんな彼女も昨年はドーバー泳のサポート船の免許を取った。そして今年から試験的にサポート船の船長をする。今年私はドーバーを2回泳ぐ予定で、1回目はいつものニール(アリソンの弟)、2回目はアリソンに頼んだ。そんなこんなでアリソンとはメル友になっている。何だか「世界のアリソンと友達」というだけで嬉しい。
そんなアリソンに石井コーチは船上からケータイで写真を撮り、「今、ミユキは2日で6-way、つまり2日で60km泳に挑戦している。」と写メールで送った。すると直ちに返事が来た。「グレイト!!」と。
昨晩の食事会のとき、石井コーチは菊地さんや私にその写メールの写真をお披露目してくれた。
キン「この写真、(水着がずれているので)オッパイ見えとるじゃん!」
石井コーチ「えええ、そんなことないよ!」
菊地さん「どれどれ。フ~ン・・・、見えとると言えば見えとるかな?」
大爆笑の中でキンは「まったくもう~!!」と怒っている。でもアリソンから応援メールが来てくれたことは、素直に嬉しかった。
いずれにせよ今の時代はリアルタイムで写真やメールのやり取りが出来る。船の上からケータイでイギリスまでメールのやり取りが出来てしまうのである。まったく便利な時代になったものである。
また去年ドーバーで友達になったドイツ人女性チャネルスイマー、マギーットからメールが来る。彼女は今年、スイスのチューリッヒで行われるオープンウォータースイムレースに参加するそうで、ドーバーは泳がない。が、私に会いにドーバーまで来てくれる。今年泳ぐ私に応援をしてくれるために、わざわざ彼女の住むベルリンからやって来てくれるのだ。
ドーバーを泳ぐようになって、世界中に友達が出来た。それも“メール”という便利な道具のお蔭だ。
12. 葛藤
朝、泳ぎ始めてそろそろ5時間が経過する。昨日の3-wayの疲れがボクサーで言う“ボディブロー”のように、徐々に、徐々に効いてくる。だんだん疲れてくると、ちょっと前までスランプだったときの“弱気な自分”が現れる。補給も前は見ず、後ろを向いたり潜ったりして摂っている。
「肩が痛い!」、「肩なんか痛くない!」。「寒い!」、「寒くなんかない!」。この堂々巡りを繰り返す。そして「これからもこの堂々巡りを繰り返すのか!?」と気が滅入ってくる。
『高橋コーチが言っていたじゃないか、“次はないと思え!”と。そうだよ、私は何しにきたんだ。泳ぎに来たんだ。泳ぎをやめるためじゃない。自分のために来たんだ。失敗は許されない!』と、何回も何回も繰り返し、石井コーチや菊地さんの顔を見る。『みんな一生懸命なんだ。頑張るよ!』、気を取り直し、また泳ぐ。
石井コーチ「淡島のホテルの前は赤潮がひどいので、桟橋の右の方で折り返す!」
“ハッ”と気が付くと淡島は目の前だった。石井コーチの声を聞いてはいたが、耳栓をしている私は何となく「わかった」と言い、何となく指示された方向へ泳ぐ。
それにしてもこんなに早く淡島に着くなんて思ってもみなかった。コーチは「3時間」と言っていたが、3時間17分で折り返し。まあまあの出来かな?
13. クラゲとキッス
それからは赤潮がひどいため船に乗り、帯状の赤潮の切れ目がある方向へ船は走り、そこからのスタートとなった。12時34分、大瀬崎へと泳ぎ出す。
プランクトンの死骸シャワーが幾度となく押し寄せる。風も潮も“向かい風”、“向かい潮”に代わっていた。
「ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
大声で叫び、止まる。
「大きな、大きな傘がぁ~~~~~~」
全長3m以上はある赤クラゲの頭が私の泳いでいる真ん中を通過する。
菊地さん「頭の前を泳げば良い!」
キン「わかっているけど怖い!」
赤クラゲが通過するのを私は待つ。待てども、待てども3mの長~い、長~い足のフィニッシュにたどり着くのはかなりの時間がかかった。
『さっき言われたように、傘の前を泳いでいれば良かったよ!』
そう、目に見えている足は良いが、最後の方の足は最終的にわかりにくいのである。『あんなのにやられたら死んじゃうよ!』
観察していると小魚がその赤クラゲの長い足にまとわりついて泳いでいる。他の魚に食べられないようにするための知恵(?)だが、『クマノミもそうだったよなぁ~』と改めて納得し、再び泳ぎ出す。
『まだまだ未熟?』、赤クラゲが近くに来ると、ドキドキして『来るな、来るな』と『まだまだ友達にはなれない』と思う。
糸クラゲには何回となく刺されている。この“刺され”にはかなり慣れたが、唇にキスされたのはまいったなぁ~。刺したクラゲを直接素手で取る。これはその手にクラゲの触手が触ることになるので、その手も刺されることになる。つまり直接クラゲに触ったり幹部をなでたりしない方が良い。“ヒリヒリ”がひどくなる。あるいは“ヒリヒリ”が広がるだけだからだ。だから私はいつもほかって(ほおって)泳いでいるが、唇にはちょっと不便さを感じ、ドーバーでやってはいけないことだが、船に近寄り、
キン「コーチ、コーチ、唇にクラゲがついたぁ~!」
石井コーチ「ちょっと待っとれ、今タオルを探すから!」
キン「早く、早くぅ~! 痛~い!!」
コーチはタオルが見つからず、ティッシュで私の唇を拭いてくれた。ようやくクラゲが唇から離れたのである。
あっ、だからかぁ~? 今、私の唇が腫れているんだ!
14. こんだけ~!?
頭の中は石井コーチの予言、“6th legは4時間”がインプットされている。向い波、向かい潮の中、一生懸命泳いでいる。気を抜こうものならせっかく泳いだ分、後ろへと流されてしまう。
毎回、淡島を見ながら補給もする。2時間泳いだときの補給で、船の合間から“チラ”っと左の風景に目をやると、「ええ~、まだここ~!?」。ここはいつも1時間泳いだときに見る風景であった。目を疑う。『でも淡島も近くに見えるよなぁ~』、『こんなに一生懸命泳いで、2時間でこんだけ~!?』
気が滅入ってきた。計算する。『あと6時間はかかるのか?』
頭を切り替える。『あと2時間泳いで何処まで行けるか?』
と考えていたら、風向きで船の位置が私の左から右へ。景色が見やすくなったのである。
『本当だ。ちっとも景色が変わらない。進んでいないのだ。いや、ほんの少ししか進んでいない』
また弱い自分が出てきてしまう。
『美幸、昨日といい今日といい、今度のドーバーのシミュレーションをしているんだぞ。今日泳がないと、7月の計画なんて泳げないぞ! 昨日アリソンから“今、海練習で60km泳いでいる”というメールの返事で、“グレイト!”って言葉が返ってきたじゃないか!』と、自分自身を叱咤激励する。
『今、ニールとアリソンが船に乗って、キンを見とるぞ。ガンバレ!!』、『マギーットが応援しとる!』と、考え方を前向きに変えていった。
一生懸命、一生懸命泳ぐ。今日で2日目、最後の6th leg。『よくこんなにも力が残っているな!』と自分を褒める。と、気のせいか、景色がだんだん、だんだん速く変わっていった。すると
石井コーチ「あと1,000(m)!」
『ええ、信じられない。良かった!!』、『もう少しで着く』。そう思うとまたもや力が入り、残り最後に悔いが無いように泳いで行った。
こうしてコーチの予言した“4時間”とは「当たらずとも遠からず」の4時間32分でゴールしたのである。
大瀬では私のゴールをダイバーがビデオで撮っていた。またもや私は手を振り、今度はコーチや菊地さんが待つ船へと泳いで行った。そして船に上がると菊地さんの操舵室の後ろへ行って、港に帰る船の風を避け、寒さをしのいだ。
石井コーチ「キン、長靴履くか?」
キン「いい、暖かいから!」
そう、昨日より私は寒さを感じてはいない。船に上がってもだんだんと着ていく、履いていくものが変わっていく。季節を感じ始めたのだ。
15. いろいろな意味
終わってホッとしたのだろうか、私は涙を浮かべている。最近は“嬉し泣き”もするようになったキンであった。
キン「コーチ、良かったよ。本当、最後の6th legが向い波、向い風で。自分の力がどこまで出せられたか、わかったような気がする。そりゃ誰だって“追い波、追い風”の方が良いに決まっている。でもそれじゃ楽すぎて自分のためにならんもん。良かったよ。」
とにかく6th legは途中から「6時間かかる」と覚悟を決め、それから泳ぎながらいろんなことを考え、“自然”というものを垣間見た気がした。一生懸命泳いで良かった。また、ここまで泳ぐことが出来た自分を発見出来て良かった。
キン「すんなり泳げたら、こんなこと感じることは出来なかったもん。良かったよ。」
と、素直にコーチに感謝した。
ここにきてようやく石井コーチのこだわる“継続する”の意味がわかった気がした。1st legから6th legまで継続する。これが私の考えていたプランなら、1st legから3rd legまでの2回を泳ぐことになる。おそらくこの方が早く楽に終わっていたような気がするが、それでは本来の目標としている私の“ドーバー2-way”ではないのだ。
時折、コーチはわからないことを言う。例えば「2+2=4、これは合っているね。それでは2×2=4、これも合っている・・・かな?」、「足し算と掛け算の違いだが、足し算はどうしても答えは“4”になる。しかし掛け算は“2の二乗”が正しい答えだと思う。」と言う。
どうもよくわからないのでさらに聞くと、「なら2m+2m=4m、これ、わかるね? ならば2m×2m=? 答えは4平方m。つまり足し算は“長さ”を表しているが、掛け算は“面積”を表しているんだ。だから意味が違う。わかる?」、どうも私にはわかったような、わからないような・・・、でも今回でわかったような気もしているが、要は今回も掛け算ではなく、足し算の方式で泳がせたかったようだ。実はその“足し算方式”も“掛け算方式”も本当は私にもよくわからないが、結果的に私は「良かった」と思っていることは事実だ。だからきっと良い方法なのだと思う。
“4、4、3”と“3、3、4”の予言もわからなかったが、結果的にはとても類似している。そんなことをいとも簡単にやってのけるコーチだが、実はけっこう単純である。
石井コーチ「まあだいたいオレの言った時間に合っているでしょ!」
キン「スゴイねぇ~!」
コーチのデカイ身体が一段と胸を張って、態度までデカクなっていく。
『さすがだよ、このコーチ』、キンはまたもや見直した。
そうこうしながら赤潮の海を、船は港へと進んで行った。
16. みんなに感謝
夜はいつものように盛り上がる。菊地さんのお話が私は好きである。本当の子供のように私を可愛がってくれて、真剣に遠泳について考え、アドバイスをしてくれる。
菊地さん「美幸ちゃん、夜、眠りながら泳ぐのもわかるが、もう少し泳ぎに興味を持ちながら泳いだらどうだい。人間、好きなことであれば夜中の何時でも夢中になって遊び、眠くはならない。そういう気持ちに泳ぎを持っていけば、眠くもならないんじゃないかい?」
菊地さん「今度、夜間泳をやろう。寝たらいかんぞ。オレもがんばる。だから美幸ちゃんも頑張りなさい。」
こんな言葉、いったい誰が言ってくれるだろう。真剣に私のことを考え、応援してくれている。
キン「寝ないよう私も頑張って日々の生活から気をつけ、生活パターンを変えていきますので、どうぞ宜しくお願いします。」
コーチも大喜びである。
こんなに良い船頭さん、お母さん、コーチに囲まれ、菌も負けずに泳ぎます。それにここまで来られた私の環境。これらすべての方々に感謝します。
ありがとうございました!
今回はいろんな場面があり、今思えば懐かしく、もう一度、海で泳ぎたい。何が起きるかわからない。何を感じさせてくれるのかわからない海。いろんな経験をさせてくれる海。キンはガンバルヨ。みんな見ててね。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- 「湘南の主も行く」Vol.05(2009.06.17)
- 「キンちゃんが行く」Vol.29(2009.06.03)
- 5th leg(2009.06.10)
- 4th leg(2009.06.10)
- 3rd leg(2009.06.10)


コメント
キンちゃん、先生、3way×2完泳おめでとうございます。
キンちゃん赤潮、クラゲのオンパレードの中、本当によく頑張りましたよね。
大分精神的にも成長したように思いますが、菊池さんが言われるように、未だ泳ぎに集中出来ていないようなところが、この文面からも、読んでとれるところがあります。
さすが、菊池さんだと思いましたよ、菊池さんにお世話になってもう、3年も経ちますか、キンちゃんの泳ぎで色々な場面を観察しているので、先生と同じくらいキンちゃんの泳ぎ方をご存知なんでしょう。だからもっと「泳ぎに集中」してとのアドバイスがあったのではないと思いました。
それにしても先生の予想時間の正確さにはビックリ、キンちゃんの泳ぎ、性格、海状況まで読んでピッタリカンカン、すごいです。キンちゃんは幸せ者よ!!!
今年のドーバー行きも残る時間は少ない、泳力は大丈夫、集中と、精神力の向上を目指して「好きなことをやっている時は時間の過ぎるのを忘れる」気持ちで泳ぎに集中しましょう。
湘南の主
投稿: 湘南の主 | 2008年5月11日 (日) 19時35分
湘南の主さん、こんにちは!
「好きなことをやっている時は時間の過ぎるのを忘れる」・・・
“時の流れ”について石井コーチは面白いことを言っていました。
例えば「好きなことをやっているときは時間が短く感じる」。
ところが忘れ物を取りに帰るときなどは「時間がものすごくかかる感じがする」・・・。
子供の頃は時間が凄く長く感じたのに、大人になると時間が短く感じる・・・。
同じ時間なのに、面白いですね。
どちらも“集中”という意味では同じように思えます。
他に「動物の一生は心臓の拍動数に比例する」とか・・・。
ですから小さな動物は寿命が短く、大きな動物は寿命が長いそうです。
ところが人間が飼う。つまり“家畜化”すると、動物の寿命が長くなるそうで、野生の動物より、動物園の動物の方が寿命は長いそうです。
詳しくは石井コーチに聞いてみてください。
いずれにせよ“時の流れ”は感じ方によっても違うし、体調や環境によっても違うと思っています。
コーチの頭は、本当に海のことを知り尽くしている中身なのでしょう。
海上保安部よりいつも鋭いことを突っついていますよ。
長い間、苦労しているからでしょう。だてに、頭の髪も白くないですよ。
今、私は、幸せですよ。海で泳げるのですから。
今回2日間続けて泳ぎましたが、こんなにもいろんな思いをしながら泳いだのは初めてかもしれません。
でも、そういう変化が今まで気付かなかった自分が分かると面白いし、また泳ぎたくなります。
3日間続けて泳ぐとまた自分がどう変化し考えるのか、面白いところです。
最近、早く寝ないようには心がけています。また筋トレもやっています。
睡眠対策や、体調管理など、いろいろと考えては試しています。
その内に自分なりの良い方法が見つかるでしょう。
スポーツクラブでの周りのみんなは、私が練習していると「話しかけづらい」とも言っています。
別人に変わるのでしょうか?
隙を見せないのでしょうか?
今日も筋トレ、プール練習に集中してきますね。
投稿: キン | 2008年5月24日 (土) 13時36分
キンちゃんこんにちは
キンちゃんがが泳いでいるときは多分、近寄りがたいオーラが漂っているのではないでしょうか?
もしくは、鬼のようになってひたすら泳いでいる姿、やはり近寄りがたいし、声もかけずくなると思いますよ。
私も、ひたすら泳いでいるときは、周りの方は殆ど、コースから出て行ってしまいます。
国内での残り少ない練習時間、有効に使ってよい結果を残して来年につなげてください。
湘南の主
投稿: 湘南の主 | 2008年5月25日 (日) 19時26分