ホワイトホース

7月30日、月曜日。今日は朝から穏やかな日だ。水温は相変わらず16℃だが、気温は20℃を大幅に越すだろう。風は緩やかに西風が吹き、今日、泳げば順風満帆な遠泳になるだろう。ビーチに行くと、今までいたオーストラリア人ソロスイマーたちがいない。おそらく今ごろフランスの大地を目指して水飛沫を上げているのか!?
その代わりビーチには次の潮で泳ぐ予定のスイマーたちが集まり始めていた。石川麻美ちゃんらを代表とするオーストラリア人のリレーチームやソロスイマーたち。メキシコ人スイマー、アメリカ人スイマーらがやって来て、新旧の交替の頃らしい。こうしてドーバーのビーチには世界中のスイマーたちが集まって来るのだ。
悪天候続きが難点だが、自然相手だから仕方がない。それでも今日のこの日のような好天が続くことを願って止まない。
今日、ビーチに行けばその新しく来たオーストラリア人スイマー2名と会った。男性と女性だが、この2名もここドーバーのビーチでたった今、知り合ったようだ。そしてキンちゃんはこのオーストラリア人2名と一緒に泳ぎに行くことにした。キンちゃんの今日の泳ぐ予定時間は3時間。肩の具合と相談しながらの泳ぎになる。ところがオーストラリア人スイマーたちはそんなキンちゃんとは無関係に飛ばして泳ぎ、1時間ちょっとで上がってしまった。キンちゃんは一人ぼっちになった。
本来なら私がカヤックで伴走する予定なのだが、カヤックはちょうど構造上最も複雑な部分でパンクが直らず、結局もう一度修復にチャレンジするが、それで直らなかったらドーバーに捨てて帰ることにする。
キンちゃんは予定通り3時間泳ぎ、帰って来た。相変わらず使い捨てカイロで患部を暖めているが、だいぶ痛みは引けたようだ。
今、入った新しい情報だが、アメリカ女性ソロスイマーの1wayは、11時間11分で成功したらしい。また同じ仲間の2wayソロスイムは、1wayを11時間33分でフランスを折り返したものの、帰りの2wayの途中、疲労のため断念した模様。また1wayソロスイムに挑戦したイギリスの男の子17歳は、12時間10分で成功させた模様だ。
他に1wayリレーが何チームかいたが、リレーはすべてが成功したらしい。尚すべてのスタート時間は前日の夜中23時頃で、風は順風満帆、波高は1.0〜1.5m、潮汐は大潮に近いので潮流はかなり速かったらしい。まあ今までの天候からは想像出来ないくらい良いお天気だったので、ほとんどが上手くいったのだろう。
全員お昼頃には終わっていたので、夕方にはドーバーに戻っていた。何人かのスイマーにお会いしたが、全員元気だった。まあ2wayのアメリカ人を除いて「ウェルダーン!」&「コングラッチュレーション!」
ところでドーバーに来るようになって10年以上が経過し、今回が10回目のツアーになるが、そんな私でも知らなかったドーバーのスポットがあった。それはパブ「ホワイトホース」である。ホワイトホースの壁は何処でもチャネルスイマーなら自分のサインをしても良く、店内の壁という壁、天井にまでサインで埋め尽くされている。まあドーバー泳ファンなら知っている名前が必ず見つかるだろう。
場所はキャッスル ヒル ロード、すなわち丘の上に建つドーバー城に上がる坂道に入ると、約50mで斜め右に入る路地がある。目印は路地の入口に「キャッスル クリニック」と書いてある青い扉が見えたら合っている。そのキャッスル クリニックは湘南の主さんやキンちゃんがマッサージを受けたクリニックである。この路地に入って30mほど先の左側にホワイト ホースがある。ちなみにキャッスル クリニックの道路反対側が我々の宿。我々の宿からホワイト ホースまでは100mほどと近い。ドーバーのスイミングプールの裏手になるので、わからない場合はプールの場所を尋ねると良いだろう。
先ほど始めて行ってみたが、すでに成功したリレーチームが宴会で盛り上がっていた。夜の9時にはアメリカ女性スイマーたちも集まるらしい。チャネルスイマーになれなくとも、一見の価値はある気がする。
いちおうスペースを見つけ、キンちゃんのサインを入れた。湘南の主さんのサインは私で申し訳ないが、別の場所にサインをしてきた。
写真はそのキンちゃんのサイン。
どうも明日もドーバー泳は幾つか行われるようで、「朝4時に出発だ!」と我々の隣の部屋に滞在するスペイン人ボランティア、モンセラが意気揚々と出て行った。またアメリカ女性ソロスイムの3wayも明日行われるようだ。皆、上手く泳げることを願っている。
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